後閑信一V(東京) 2008年4月19日~21日

  こんにちは。 BBライブスタジオ担当の谷友梨子です。

 

 四日市競輪の今シリーズは、F1戦「桜祭賞」、2008年4月19日(土)~21 (月)の日程で行われました。

 今大会を制したのは、今シリーズ抜けた存在、 連日圧倒的な人気を集めていた後閑信一選手(東京・65期)。 連日、後閑選手が登場すると、「後閑~!頑張れ~!」という声援と共に、金網越しにはたくさんのお客様が集まっていました。

         

 決勝は、6番手からカマした山口貴弘選手(栃木)マークの競走、 最後は車間を切って万全の態勢。山口選手の粘りも強靭でしたが、ゴール寸前捕らえて今年初優勝を飾りました。

 

 優勝インタビューでは、「遅くまで待ってていただいて、 ありがとうございます。(昨年、京王閣優勝以降)ふがいない成績が続いていましたが…」と後閑選手が話すと、お客様から「いや! あんたはエライ!!」と、大きな声援が。

 「決勝戦は、山口君がホームから仕掛けてくれたので、道中余裕はありました。 何とか残そうと思ったけど、直線は予想以上に残ったので、抜けるかどうか心配でした。連日、大きなご声援をいただきながら、 2着2着のふがいない成績でご迷惑をおかけしました。今度来た時には、1着取って皆さんに儲けてもらえるよう頑張ります。 これからも一戦一戦、真剣に頑張りますので、応援よろしくお願いします」と、たくさんのファンの皆様に応えていました。

 

 その後、ユニフォームと花束プレゼントのファンサービス、 そして通常ならここで選手退場となるのですが、後閑選手が、「すいません!もう一言いいですか?」と、再びマイクを持ち、 「さっき言い忘れましたが、この優勝で、四日市のサマーナイトフェスティバル(7月開催) に出場が決まりましたので、また応援お願いします!」と話し、会場のお客様から、さらに大きな声援・ 拍手を受けていました。

 

 質問には丁寧に、また自分の競走に対する考えをきっちりと話してくれる後閑選手。

 初日特選は、先行した飯野祐太選手マークから追い込みましたが、 外から伸びてきた北野武史選手が1着。後閑選手は2着と終わりましたが、「僕の仕事は、頑張ってくれた自力選手を、 少しでもいい着に残すこと。お客様には申し訳なかったけど、今日は自分の仕事をしただけ」と、キッパリ。

 また、少し前の話にはなりますが、 今年の競輪祭南修二選手(大阪)が、 後閑選手に競りかけてきたことについてどう思ったか以前訊ねた時は、「(南選手が追込みとして名を売る為に)自分が使われたとは思ったけど、 自分は競りは嫌いではないから、受けて立つだけ。また、彼のその後の競走を見ていたら、ちゃんと番手に競る競走をしていたし、 一貫制があるならいいことだと思う。彼も、これからそういう競走をしていくなら、どこかでそれをアピールする機会が必要ですからね」と、 話してくれたこともありました。

 

 次走の四日市戦は、7月のサマーナイトフェスティバルとなりそうです。 優勝インタビューに集まってくださった四日市のファンの皆さんも楽しみにされているのでは?3ヶ月後のお越しをお待ちしています!

 

 さて、少し余談(?)にはなりますが、 後閑選手を色でイメージすると、皆さん何色を想像しますか??

          

 この写真を見ると…、何だか誘導尋問のようですが(!)、やはり「黒」 と答える方が多いのではないでしょうか??

 前検日の後閑選手は、日焼けした肌を全身黒ジャージに包み、違う色と言えば、正に白い「目」と「歯」 だけ?!おまけに、自転車を入れるハードケースも黒!まさに「黒光り」していました(笑)。

           

 後閑選手のハードケース。写真では分かりにくいですが、 顔が映りこむくらいのピカピカの黒です!

  黒はラッキーカラーというわけではないけど、「好きな色」だそうですよ。 まさに後閑選手にぴったりです!

 

 

  そして、今シリーズの「オレンジ」と言えば、 この鮮やかなオレンジ色の自転車の持ち主、北野武史選手(石川・78期)

          

 別名、「オレンジ部隊の隊長」!!

 以前、北野選手が自転車整備しているすぐ近くで、別の選手が似たようなオレンジの自転車の整備をしていたのですが、北野選手に、「あ、同じ色ですね~」と言うと、「向こうが俺の真似したの (←ちなみに冗談)。オレンジ部隊の隊長は俺だから」と、返答が。

 今回、前検日お会いした時に、「オレンジ部隊の隊長!」 と声を掛けると、本人はそんなことはケロッと忘れていて、「俺、そんなこと言ってた?馬鹿なこと言ってたね~。ハハハッ!」と、 北野選手らしい豪快な笑い。(ちなみに、北野選手は、とても歌が上手そうな!?美声の持ち主です…)

 

 なお、今年5月には高松宮記念杯が控えていますが、 意外にも初参戦!それ以外には全てのビッグレースに出場しているのですが、高松宮記念杯だけがまだで、「そうなの!これで、 僕の中ではグランドスラム達成!ハハハッ!」と、またまた美声を響かせ豪快に笑っていました。

 最後には「よ~し!頑張るぞ~!」と、とても明るい表情だった北野選手。

 

 そんな北野選手からは、今シリーズ2度のガッツポーズが!  

 初日特選は、直線真ん中いい伸びを見せて、 後閑選手を交わして1着!ゴール後にはガッツポーズ!実は今年の初勝利!!

  初日特選が終わった後、 検車場で

  レース後、「やりましたね!」と声を掛けると、 満面の笑みとガッツポーズを見せてくれました。

 

 前検日から、近況の成績については、 「脚的には問題ないんだけどねえ…」と、顔をしかめていた北野選手。初日のレースとはいえ、このメンバーでの1着、今年初白星。 手が挙がっても不思議はありません!

 

 準決勝は5着と終わりましたが、 最終日は3番手から鋭く伸びて1着!ここでも、またガッツポーズが!

 どの選手に訊いても「1着は本当にいい薬になる」とみんな口を揃えて話します。 今シリーズ2勝、北野選手にはかなりの良薬になったのでは?これをきっかけに、 またガッツポーズが飛び出すほどの好レースの1着を楽しみにしています。

 

 

 神奈川の勝瀬卓也選手(84期)。

        

 昨年はS級初Vも達成し、初のGⅠにも出場しました。

 

 今年に入ってからは、年頭のいわき平で優勝(S級3つ目)。 直前の地元ホームの川崎記念では、準決Bで3着。動きは良かったんですが、着1つ足りず、決勝進出はなりませんでした。 まだ記念の優出はない勝瀬選手、「行けると思ったんだけど…」と、残念そうにレース回顧はしていましたが、 近況どんどんと実績を積み重ねています。

 上位陣との戦いは、「脚が違う。話にならない」 と力の差をしみじみと感じているようで、トレーナーとも相談し、昨年の7月からはトレーニング方法を、 また今年からはセッティングなども変えながら、色々やっている途中とのこと。

 

 戦法については、「捲りも出していきたいけど、 上位陣相手には通用しないですからね。自力はあんまり捨てたくないけど、ちょっと我慢して色々変えてみようかなと思っている。だから、 成績も安定しないんですけどね」と、苦笑していました。

 しかし、「僕、コツコツ型なんです。周りではなく、 自分に課題を持ってやるタイプ。できることから向上心を持ってやっています」と、目先にこだわらず、常に上を見ている勝瀬選手。 この我慢の時期を乗り越えて、更なる前進を果たしてくれることでしょう。

 

 プライベートでは、3歳のお嬢さん「梨花(りんか)」 ちゃんのパパ。最近三輪車にも乗り始め、上達も早いそうですよ。「やっぱりパパの素質を受けついだのですかね??」と言うと、「いやいや、 パパは素質が無いからね~」と笑っていました。

 競走から帰るといつも「勝った?」と訊かれるそうで…。「でも、 普通、たいがい負けますよね?? だから、『負けたよ』と答えると、『ダメじゃん!』 って言われるんですよね(笑)」と、目を細めながら話してくれました。

 

 競走の話から子供さんのお話に変わった途端に、パッと顔がほころんだ勝瀬選手。お嬢さん、 そして家族の存在が大きな励みになるんでしょうね! 「勝ったよ!」と、 いい報告をするためにも、梨花パパ頑張れ!!

 

 

 

 今シリーズの「Tシャツコレクション」です!

 

   三宅達也選手(岡山・79期)。

          

 私も大好きなコーヒーショップ「スターバックス」のTシャツかと思いきや、「いや、違いますよ。 スター カム バックスですよ(笑)」と三宅選手。文字をよ~く見ると…、「カム バックス」 になってます。

 今シリーズは、前走の高知記念から中2日での参戦。「僕は、 あんまり配分が詰まっていると駄目なタイプなんだけど、今回、(以前使用していたものではあるけど) 新しいフレームを試したくって。 ダービーから4倍にギアを掛けたんだけど、それに合うかどうか」

 

   飯野祐太選手(福島・89期)。

         

 「菊地圭尚選手の祝勝会でもらったTシャツです。先日、 ヤンググランプリの祝勝会があって」

 前走は、初のダービーに参戦した飯野選手。「初日走った後、 2日間空いたんですけど、さすがにちょっと気が抜けましたよ(笑)。 四日市は、昨年1月以来、2回目。あの頃に比べて、 力も付いてきたと思いますし、落ち着いて走れるようになってきましたよ」

 

 

 そして、 今シリーズBBライブスタジオに登場してくれた地元選手は、籔本誠選手(57期)。

        

 籔本選手は兄弟レーサー。お兄さんは、籔本賢一選手(51期)。「身内が走る時は、今だに、 (走っている本人よりも)見ている方が緊張するものなんだよね。他の選手もそうなんじゃないかな」とのこと。   今期はチャレンジレースを走っていますが、決勝では、 「僕がついた自力選手が優勝することが多いんだよね」と、苦笑…。

 

 

 次回は、少し間が空いて、5月18日(日)から、FⅠ戦が行われます。次回もご期待ください!


サマーナイトフェステイバルPRイベント

こんにちは。BBライブスタジオ担当の谷友梨子です。

 

 四日市競輪場では、 今年の7月に第4回サマーナイトフェスティバルが開催されます。そのことを、 競輪ファンの皆様だけではなく、地元四日市市民の皆様にも知っていただこうと、4月5日(土)、6日(日) の2日間、四日市市制111周年記念のイベント「エキサイトバザール四日市」でPRが行われました。会場にお越しいただきました皆様ありがとうございました!

           

 初日はステージイベント&競輪ブースでのPRが行われました。

 伊藤克信さんの司会によるステージイベント。

           

 地元期待の若手、浅井康太選手(左)と柴崎淳選手(右) も登場してのトークショーも行われました。

          

  競走のことからプライベートなことまで色々話してくれました。さすがに、 いつもより少~し緊張気味の二人。

  浅井康太選手はモガキも披露!

           

 2回続けてもがいてくれましたが、さすがに疲れたのでは??

 

 第2部は、競輪応援ソング 「ファイトマネー」を歌っている葛城ユキさんのライブ

    

              

 おなじみのヒット曲「ボヘミアン」からスタートし、会場は盛り上がっていました!!

 

            

 四日市競輪のマスコットキャラクターフォーリン君はチビッ子に大人気!

 

 ステージイベントの後は、 競輪ブースでPR

           

 地元選手のパネル写真の展示も。

          

 初披露!佐久間重光選手(支部長)のハッピ姿!

     

                

   

 四日市の実況・立野純アナウンサーも初もがき…。 あまりの下手さに、「三輪車からやり直せ~(笑)」と、お客様から野次が。

     

                         

                                      可愛いチビッ子と一緒に記念撮影。

 

そして、2日目。競輪ブースでのPR。脚力測定会も行われました!

          

 今日お手伝いいただいた選手は、

        佐久間重光選手

           上田裕和選手  

         常川佳介選手

         花村直人選手(左)・坂本洋行選手(右)

           

         太田雅之選手(右)

 

お弁当タイム♪ なんだか遠足のように楽しそうですね♪ 普段、 競走では見られない表情です。

 

          

 

 脚力測定会は、大人気!ズラッと列ができていましたよ。

              

       

             

 合格された方には、クオカードをプレゼントさせていただきました。

           

          

                   ファミリーで参加していただいた方もたくさん!

                

        

   女性も果敢にチャレンジ 

               9番車のユニフォームで挑戦

           

         たくさんの皆様、ご参加いただいてありがとうございました!

 

 2日間好天にも恵まれ、四日市競輪、サマーナイトフェスティバルPRの絶好の機会となりました。 また、市民の皆さんと、四日市競輪場、そして、選手の皆さんとの、いい触れ合いの場となったのではないでしょうか。

                                

 第4回サマーナイトフェステイバルは、7月19日(土)、20日(日) の2日間に渡り、四日市競輪場で行われます!たくさんの皆様のご来場をお待ちしております。

 

 

 


4/19~21 桜祭賞(FⅠ)を終えて

 こんにちは。実況の立野純です。

 今節は、ふるさとダービー弥彦(GⅡ)が併売された開催。TVで見ると、 弥彦はちょうど桜の季節を迎えているようでした。こちら四日市では、桜の色も緑に変わり、初夏を迎える準備に入っているかのようでした (現に最終日は、25度の夏日になりました!)。

 

      

    (前検日は雨で、 バンク練習はなし。しかし、翌日からは好天に恵まれました)

 

 好天、土日絡み、好メンバー…。今回は、そんな好条件が重なり、 連日たくさんのお客様が足を運んでくださいました(公式発表の入場者数は、併売時間帯の無料入場者数を含んでいませんので、 実際の入場者数は新聞に掲載されているより多いんです)。

 今シリーズの主役、後閑信一選手(東京・65期)は、 連日12レースに登場しましたが、そのの方12レースのときには、金網ごしにビッシリのファンの方々が! 私はレースのとき、窓ガラスを少し空けて実況しています。これは、「少~しでもお客さんの声を、マイクが拾ってくれたらいいなあ」 という思いと、私自身が、スタンドの雰囲気を少しでも感じとりたい、という二つの思いがあって、そうしています。12レース発走前の声援は、 普段の数倍はあったと思いますね。後閑選手も、その声援については、インタビューで感謝していました。

 

 

 今回実況席から目立った選手として、ここでは北野武史選手(石川・78期) を取り上げたいと思います。

 11月大宮以降、勝ち星から遠ざかる状況での四日市参戦。しかし、逆に大崩れもなく、 成績は安定していました。「調子は悪くない。あとは展開」…そんな談話の前検日でした。

 迎えた初日は12レース特選スタート。 北野選手は2番車で登場。⑨三宅達也選手をマークです。

 レースは⑤飯野祐太選手の先行。展開は、番手の①後閑選手に傾きましたが、 7番手捲りを放った⑨三宅選手に乗った⑤北野選手が、直線真ん中鋭く追い込んで快勝!今年未勝利が嘘のような伸びで、ゴール過ぎには、 “思わず”ガッツポーズも飛び出していました(写真A)

 準決勝は5着に敗れ、最終日は11レース特秀戦に5番車で出走。 ここは『ド先行』、⑨乾準一選手の3番手。4コーナーでは、当然3番手で回ってきましたが、そこから一気に追い込んでシリーズ2勝目! ここでもガッツポーズが飛び出していました!(写真B)

 …が、初日とは手の挙げ方がやや違って見えます。 初日のような“思わず”ではなく、なんとなく狙っていたように見えたのは私だけでしょうか? (もちろんこれは、いい意味で)その真意は、いつかお会いできたときに、確かめてみたいですね。

 

               

            (写真A)                  (写真B)

 

 この後は武雄記念、また初出場となる高松宮記念杯も控えています。今回のようなキメ脚が見られるか、 追いかけてみてください。

 

 前検日、検車場では丸山啓一選手(静岡・74期) にお話を伺いました。

 

        

 

 捲り、カマシのスピードには定評ある丸山選手ですが、ここに入る前の決まり手は『逃:2 捲: 3 差:6 ク:0』。差しが、自力の決まり手を上回っています。それについて、こんなことを語ってくれました。

 「冷静に考えてみて、 若い人と真っ向勝負をしていては、主導権は奪えるかもしれないけど、その後を考えると、いつまでもそんな事をやっている場合ではないと思うんです。 去年までは、先行にこだわっている自分がいたけど、その気持ちを変換していったら、 気持ちの面でも楽になったし、調子もよくなってきてくれました。でも、まだまだ自在1年生みたいな感じなので、ポカもありますけど…」

 自力中心の攻めから、自在型への転換。その辺りの思いについて、こんな角度からも分析していました。

 「今、 自分がこういう戦法でいるのは静岡県だから。もし福島なら、 もう追い込みでいいと思うんですよ。 南関は先行屋もいないし、ここで自力をつぶしてしまうと、 リスクも大きいし…。 いずれ静岡でも若手がどんどん出てきて、 位置にも困らなくなることを望んで、 僕は今の状態を保っていこうかな…と思います」
 
 自力型の少ない地区ならではの考え方ですね。 しかし、静岡にも将来有望な若手も育ってきています。 丸山選手は、この選手を挙げていました。
 
 「石橋慎太郎(静岡・88期) が変わってきた!ヤル気になってるよ! 気持ちの中で、変わってきてるのがあって、楽しみにしてるんですよね」
 
 丸山選手は、すでに今年2回の優勝。おそらく、7月のサマーナイトF出場も確定的でしょう。その間、 各地でどんなレースを見せてくれるのか、メンバー、展開によって、どんな戦法を使ってくるのか、チェックしてみましょう。
 
 
 さて、次の四日市ナイターは5月中旬。「暑いですね~」という言葉が、 挨拶がわりになっているのでしょうか?しかし、ナイターにとっては、これからますますいい季節になっていきます。 ぜひ次節もお楽しみに!
 

三和英樹V(滋賀) 2008年4月1日~3日

  こんにちは。 BBライブスタジオ担当の谷友梨子です。

 

  四日市競輪、今年度最初の開催は、FⅡ「中京スポーツ杯」2008年4月1日(火)~3日(木)の日程で行われました。

 この開催を制したのは、三和英樹選手(滋賀・69期)。びわこ、 佐世保と2場所連続Vを達成し、この四日市へ。この四日市で完全Vなら特進!その期待に見事応え、連日余裕のある強い三和選手を見せつけ、 完全V!!1月に降級後、わずか3ヶ月でS級復帰を果たしました!!

         優勝後、検車場で

 

  決勝後、検車場で三和選手に会うと、 「優勝にはホッとした」と、本当に嬉しそうな表情 。

 

 今年の1月。10年ぶりのA級降級…。 「やっぱりすごくショックだったよ」

 降級直前の12月にもこの四日市に参戦。「来期からA級。下手なレースはできないと練習してたら、 ギックリ腰になったよ。針で何とか痛みはマシになってるけど」と前検日話していました。A級では恥ずかしいレースはできないという焦燥感が、 ギックリ腰を引き起こすような過度の練習に駆り立てたのでは。

 その四日市では「今回は三和さんがいい!」と周りの選手からも声が上がるほどの好レースで、 2連勝で久々の決勝へ。決勝は9着とは終わりましたが、シリーズの手応えは良かったようで、レース後は、「A級で頑張って、もまれてくるよ」 と言い残し、四日市競輪場から帰っていきました。

 

 年が明けて、降級初戦の一宮戦。初日特選は9着と大敗…。 誰もが「どうした三和…」と思ったはず。もっとも本人が一番ショックだったと思います。しかし、「後から考えるとあの大敗が良かった。吹っ切れたよ。勝とうと勝とうと思っていたから勝てないということに気付けたからね」と、三和選手。

 その後の2日は2勝して、降級初戦は見事優勝!その後は優勝6回を重ね、 2場所連続完全Vを達成し、再び四日市へ。

 

        前検日の三和選手

 <シャツには「毎日が地獄です」 と書かれています…。同県の後輩、長尾博幸選手の別府土産だそう。 ~別府と言えば温泉。地獄めぐりで有名~  三和選手いわく、 「まさに今の僕の心境を表しているよ」とのこと〉  (なお、後輩の長尾選手は、今、鎖骨骨折で入院中。 元気になっての復帰をお待ちしてます!)

 

 前検日当然「特進」に、期待・ 注目が一身に三和選手に集まる中、当の本人は、「特進?それは周りが勝手に騒いでいるだけ。そんなことは全然考えてない。 僕はいいレースをするだけ」と、三和選手らしい、あっけらかんとした表情でした。

 初日は、早めの仕掛けで先行逃げ切り。2日目は捲って、 連日圧倒的な強さを見せつけて2連勝で決勝入り。特進まであと1つ。

 優出インタビューに現れた三和選手はやはり明るい表情。とても特進が掛かっているとは思えないほど。 「連日自分のレースはできている。決勝もいつも通りのレースで頑張るだけ」

 

 注目の決勝は、ジャンで小林孝文選手(福島) が先行。高橋健太選手(静岡)が中団、 後方7番手に三和選手でホームを通過。1センターで落車のアクシデントがありましたが、それを避け、 バックからの仕掛け。4コーナーで北日本コンビを一気に捲りきり、後ろを3車身突き放しての圧勝。ゴール後は、 三和選手にしては珍しくガッツポーズも飛び出して、お客様の声援に応えていました。

 「ガッツポーズは優勝したらしよう!と最初から決めてたよ。A級ではしないと思っていたけど今日はね!」3場所連続完全V達成してのS級復帰、 いままでの優勝とは色々違った意味での嬉しさがあったのではないでしょうか。

 

 「練習は向日町にも行ってるよ。村上(義弘)の厳しい姿勢を見習うためにね。 あいつは後輩だけど、僕にも厳しいことを言ってくれる。特進の事も、周りはみんな『三和さんなら大丈夫ですよ』 って言う中で、あいつだけが、『そんな甘いものじゃないですよ…』って言ってたからね。A級パンツでの練習は気も引けたけど、逆に 『やらなくちゃ!』って引き締まったよ」

           

 

 勝ちたいでなく、負けないように頑張るだけ…。

 「僕はレースに勝つというよりも、相手に負けたくない。相手の自力選手に勝って、 あいつは苦手だと思わせていきたい。だから、特に、一度負けた相手には再び負けないよう、レースに勝つのではなく、 そいつには負けないという思いで臨んでいる。自分が死ぬ(自滅)レースはしないけど、 自分が死ぬ「気」のレースをしているよ。「三和さんは苦手だ」と思う選手を、1人1人増やしていきたいね」

 

 「S級に戻ったら、おっさんやけど新人レーサー。 怖いものはもう何もないよ。負けたらまた落ちて1からやり直したらいいだけ。降級して良かった…。今はそんなふうに思えるよ」  そう話す三和選手は、とても穏やかな表情をしていました。

 

 三和英樹選手39歳。今までにも数々の挫折を味わってきたとは思いますが、この降級、そして復帰…。 さらに一回り大きな精神力を備えた、本人曰く「おっさんだけど新人レーサー」は、S級でも一戦一戦、「勝とうではなく、 負けないレースをしていくだけ」。そんな思いでこれからもレースに臨んでいきます。

 

 

 今回は地元勢も多数参戦。ここでご紹介するのが、 田中充選手(87期)。

           

 「最終日は僕の誕生日だから決勝に乗りたい!」 と前検日から気合が入っていた、田中選手。

 

 初日は、鋭い出脚、スピードを生かした本領発揮の捲りで1着。上々の表情ではあったのですが、 二日目は7着と敗退し、決勝進出ならず。近況、持病の腰痛も少しはマシになり、今回は調子もよく意気込みも充分だっただけに、 最終日の帰り際は、「最悪の誕生日…」と、落胆していました。

 どの世界でもそうですが、競争の世界には、良き仲間・ ライバルというのは欠かせないもの。田中選手にとっては、練習仲間で同い年の東鉄也選手(88期) が励みになる存在の1人。その東選手が、先月3月の向日町で念願のA級初Vを達成。しかも配分が同じだった田中選手は、 その瞬間を目の前で見ているのです…。

 

 もちろん東選手の優勝は自分のことのように嬉しく、また田中選手は、 2002年に初Vは達成はしているのですが、その後は優勝に恵まれておらず、「東に続きたい!」 という優勝に対する思いが以前よりも強烈にこみ上げてきていました。 それだけに今回は、 最低ノルマの決勝戦にさえも乗れなかった自分が歯痒く、情けない気持ちでどうしようもなく…。

 しかし、この気持ちを練習にぶつけ、来年の誕生日は笑顔で迎えてください!遅ればせながら、 27歳のお誕生日おめでとうございます!

 

 

 さて、三重県のお土産と言えば、みなさんすぐに思いつくのが、 何かと話題の(!)「赤福」ではないかと思いますが、この四日市にも赤福に負けない素晴らしいお菓子が!   
              四日市名物「なが餅」

 平たく伸ばしこんがり両面を焼いたお餅の中に、餡が入っていて、 とても香ばしく甘さ控えめな上品な味。甘いものが苦手な男性の方にもお勧め!四日市の選手がよく同期へのお土産に持ってきています。

 

 選手宿舎の売店にもこの「なが餅」が置いてあるそうで、それを「お土産に買いましたよ」と、 ニコニコ話してくれたのが、長谷川辰徳選手(埼玉・89期)

          

 3箱購入したそうですが、そのうち1箱は彼女の為に買ったそうですよ♪

 

 四日市は久しぶりの参戦で、前検日には、 「この前四日市に来たとき『なが餅』を食べたんですけど、それが美味しかったんですよ。今回もなが餅を食べにきました(笑)。 いい成績残して、なが餅を買って帰りたいですね」と、なが餅屋さんが聞いたら、CMキャラクターに、即、起用されそうなコメントまで?!

 

 そんな「なが餅」ファンの(?)長谷川選手。今節は、4・2・9着。

 前検日、逃げ0・捲り5の決まり手を見て、「先行の決まり手が消えているんですか?でも基本は先行。押さえて駆けるか、カマシかは流れ。先行できなければ捲りに回ります」 と言っていましたが、初日と2日目は、うまく自分のペースに持ち込んでの先行で粘りこんでいました。

 振り返って、「最終日はダメだったけど、初日・2日目はまずまず良かったと思います」 と話していました。

 

 その後、今回優出した、同期の小林孝文選手(福島) と帰っていきましたが、

    優出インタビュー時の小林選手

   今回、連日人気の中部勢を破って決勝進出。奮闘ぶりが光りました! 

 長谷川選手いわく、「一緒に街を歩いたら、あいつだけ、キャーキャー声が掛かって大変なんですよ」 とのこと…。「彼、イチローに似てるでしょ?」とも言っていましたが、私から見ると二人ともイケメンです…(笑)。

 

 長谷川選手、小林選手だけに限らず、 一年間競輪学校で汗を流した同期とは目に見えない深い繋がりがあるようで、 検車場でも同期の選手同士で話し込んでいる姿をよく見かけます。

 

 

 初日終了後、検車場から選手宿舎に続く長い渡り廊下を歩く、 岐阜の大型機動力コンビ! 

         

         左から、木村乾司選手(85期)・国枝洋成選手(86期)

 共に、身長が180cm近くあり、並んで歩くとかなり迫力があります!

 共に初日大きな着をとってしまい、2日目からは敗者戦回り…。「ストレス溜まりますよ」と苦笑い。

 がっくりするのも束の間。勝ち上がりこそ出来ませんでしたが、 次の日もまた競走は続きます。「対戦相手に勝ちたい」「1着を取りたい」「ここでは負けられない」 そして、自らの点数・賞金のかかる戦い。 また、何よりもお客様のお金のかかったレース、気を抜けるところはひとつもありません。

 

 しかし、選手宿舎に帰れば束の間のリラックス

 大の中日ドラゴンズファンの木村選手。この時期は、 ナイターを見るのに忙しい。 (最近は行けてないそうですが)名古屋ドームにも応援に行くそうで、 ライトスタンドでトランペットを吹いている大柄な人がいれば、それは間違いなく木村選手です!!

 国枝選手は、同県の先輩の話では、 宿舎ではゲームなどをよくしているようで…。

 

 男性ばかり108人が集まるこの3泊4日の選手宿舎。私は一生立ち入ることはできない禁断の場所… です。

 

 

 それでは、 今シリーズもBBライブスタジオに登場してくれた地元選手をご紹介しましょう。

 

   初日登場  村冶久敏選手(78期)

            

 「茶坊主」という言葉を聞いたことがありますか?競輪界では、同県の競走参加選手の中で、 一番の若手が、同県の先輩にご飯をよそったり、お茶を入れたりする役目のこと。現在、33歳の村治選手も今だに茶坊主になることもあるそう。 微妙なお年頃?!

 

   2日目登場    太田雅之選手(86期)

          

 持病の腰痛のこともあり、近況練習方法を少し変えてから、成績が上昇中。 初のレインボーカップセカンドにも出場し、このまま行けば初のS級も見えてきます。4月19日からの四日市戦にも参戦。「期待してください! 」

 

   3日目登場    星野利昌選手(54期)

          

 練習仲間に星野選手の性格を分析してもらうと、「自分のスタイルは崩さない、 自分に対してすごく厳しい。プロ選手としての立場を考えて日々過ごしている」とのこと。この穏やかな笑顔からは想像できない、 (いい意味での)プロとしての厳しい一面があるんですね。

 

 

 次回の四日市ナイターは、4月19日から3日間に渡ってFⅠ戦が行われます。次回もご期待ください!

 

 

 

 


4/1~3 中京スポーツ杯(FⅡ)を終えて

 こんにちは。実況の立野純です。

 

 先月の開催までは、厚手の服をスーツケースに詰め込んで現地入りしていましたが、 今回からは少しばかり薄くなり、スーツケースにも幾分余裕ができました(笑)。

 競輪場に入ると、桜が春の訪れを知らせてくれくれました。かつて四日市は4月に記念競輪が行われ、 「桜霞杯争奪戦」と銘打って争われていました。

         

              (バックストレッチ 確定板の裏手から撮影)

        

 ただ、「桜がきれい」とばかり喜んでいられないのも、この季節。そうです、 花粉症です。検車場におじゃましても、マスク姿の選手をチラホラ見かけます。ある選手によると 「花粉症は本当につらいよ。集中力も少し欠けるしね。もちろんレースでは、そうも言ってられないけど」…と。競輪にシーズンオフがあるなら、 今の季節を希望する選手も結構いるのでは?

 

 さて、今回のFⅡ戦は、すでに皆さんご存じの通り、滋賀の三和英樹選手の特進で幕を閉じました。 FⅡ戦ながら、お客さんの歓声は、実況席にも十分届いてきました。都合により表彰式を見に行くことはできなかったのですが、 スタッフによると「FⅠよりお客さん多かったかもしれないよ」とのこと。年末の四日市では、S級で決勝に乗っていましたので、 またその走りを、再び各地のS級戦で見せてくれることでしょう。

 

 1・2班戦とは別に、若手の活躍が目立っているのが、 3班戦のチャレンジレース。私にとっては、今回が初めてのチャレンジレースの実況となりました。 今シリーズには92回生が3選手、93回生が4選手あっせんされていました。

 その中で、特徴あるデザインのジャージを着た若手を発見!

 

             

 

 誰の背中かお分かりですか?

 そうです。和歌山の93回生、中野彰人選手です。 中野選手のオリジナルジャージ!非常に特徴的な字体で描かれていますが、特に『中』の字が印象的! (見ようによっては、ゲームのキャラクターのようにも見えますが)

 聞くと、これは岡本新吾選手(和歌山・42期)に、 デザインして作ってもらったものだそうです!何とも斬新な字体!一度見たら、頭から離れませんね(笑)。 胸の部分にもデザインされていましたが、そちらの方の撮影は「(顔は)いいです、いいです」と。シャイなんでしょうか???

 

 中野選手は、ここまで優勝2回。前回一宮では、一ノ瀬匠選手(佐賀・92期)を捲って優勝し、 ここ四日市へ乗り込んで来ました。しかし、中野選手からは「先行で勝ちたいですね」と。

 師匠は、池田智毅選手(和歌山・68期)。その師匠からも 「先行しろ」と言われているそうです。現在の決まり手は、先行と捲りがちょうど半々。

 「師匠からは褒められたことがないんですよ。言われたことが、全然できてませんから…」と。 出脚型ですが、今は先行で力をつけていきたいという思いが伺える前検日でした。

 

 その中野選手。今シリーズは、予選、準決勝は、押さえ先行での逃げきり勝ち(本人の希望どおり?)。 迎えた決勝戦は、92~93期が5選手の対決。出入りの激しいレースが予想されました。

 しかしレースは意外にも、ジャン前まで誰も動かない展開。8番手回りの中野選手が、 ジャン前から動きましたが、結局正攻法の三谷政史選手(滋賀・93期)がそのまま先行。 中野選手は、1コーナーでうまく3番手にハマり、バックから捲っての押し切り勝ち。人気の伊藤亮選手(埼玉・92期)を従え、 デビュー2度目の完全優勝を達成しました。

 今回も、前回に続いて捲りの優勝となりました。しかし、勝ち上がり段階では、先行策での2連勝。 年齢はまだ二十歳!これからどんどん力をつけてくれることでしょう。そのときは、前からのジャージ姿を撮影させてもらうことにします(笑)。

 

 (話は前検日に戻って)

 お目にかかったことのない『地元選手?』を発見!

 

          

 

 肩や正面には「yokkaichi」の文字、 腕にはマスコットキャラクターのフォーリンが描かれています。どこからどう見ても四日市!

 …ですが、地元の選手ではありません。茨城から四日市に初遠征、橋本紀彰選手 (90期)。 どうやら先輩からのいただき物のようで(『50th Anniversary』と描かれていました)、 この四日市のために着用してくれたようです(ありがとうございました!)。

 「脚質は地脚型です。基本は自力ですが、流れによってはヨコへ動くこともあります。でも、 バンバンって訳じゃないですよ」

 とのこと。今シリーズは、ヨコの動きはなく、3日間自力勝負。準決勝こそ、 三和選手に捲られましたが、初日・3日目は捲って車券に貢献しました。「風は気になりません。重いバンクは好きですよ」と言う橋本選手は、 まさに四日市向き?今度来たときも、注目したい一車です。

 

 次節は19日からのFⅠ戦です。週末でもありますので、遠方の方も、ぜひ旅打ちにお越しください!

 

 


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