「4月後節V・松岡貴久(熊)選手」「三重勢初日奮闘」

 こんにちは。谷友梨子です。

 

 四日市競輪ベイサイドナイトレース4月後節は、 F1日本トーター杯が4月11日(水)~13日(金)まで、3日間に渡って行われました。 日中は穏やかな春の陽気が漂うものの、さすがに午後6時を越える頃になるとまだ肌寒く、お客様は薄手のコートを羽織っての観戦となりました。

 

この開催初日には、 私が四日市競輪を担当し3年目にして初めての出来事が!!

 今シリーズは地元勢が8名参戦しましたが、 初日は全員が確定板に挙がり、 また全員が準決勝に勝ち上がる(初日特選2名含む)という、地元勢の快進撃が見られました

 

  A級戦では、まず第2レースで、 岩尾正人選手(52期) が果敢な先行で逃げ粘っての2着と先陣を切り、 続く3レースでは萩原誠選手(40期)が2着、5・6レースでは、 佐久間重光選手 (41期)、北幸博選手(65期)が、それぞれ絶好の番手をきっちりモノにしての勝ち星をあげていました。

 

  そしてS級戦…。 地元トップを切って8レースに登場は森哲也選手(59期)。

 実は森選手、近況予選クリアーはなく、 またこのレースでは中部ライン3番手、 8番車を背負っての登場…。オッズも、 何とか3着に食い込めばという数字ではあったのですが…、なんと写真判定の結果1着! 2車単3万9千円台、 3連単では9万円台の高配当でした!

  これには、森選手本人が一番びっくりしたようで、 「僕がこの流れを止めてしまうと思っていた」 とのこと(本人後日談)。しかし、この1着に気を良くしたのか(笑)、 その後9レースに出走の玉木仁選手(69期) のところに行き、「地元はみんな勝ちあがっているぞ」と、 軽~く余裕のコメントを残してきたそうだ…(笑)。

  そんな森先輩の、「とても暖かい有り難い励まし」 (俗にプレッシャーともいう) を受けた玉木仁選手は、弟弟子の西村豊選手(84期)の積極的な先行に乗り、無事(!)、 見事に1着! 西村選手も3着に粘っていました。

 

  地元のトリは、11レース初日特選の岩見潤選手(71期)。

ファンの皆様もご存知のとおり、 いつも明るい地元のムードメーカーでもある岩見選手。前検日も、 この岩見選手の元気な声が検車場に響いていました。

 初日は3着と連絡みは果たせなかったものの、 「余裕があって回りを見すぎてしまった。(前走の) ダービーの時より調子はいい」と、初日が終わった後ローラーを踏みながら、 笑顔の岩見選手でした。

 

  地元勢8名と多数の参戦。 その全員が勝ち上がるという非常に興奮した初日。 私が四日市を担当して、初の出来事でした。どうやら、 放送中も知らず知らずのうちに、かなりテンションが上がっていたようです… (スタッフ談)。

 今シリーズ、優勝選手は地元からは出ませんでしたが、 やはりこの初日の地元勢の奮闘には、 地元四日市のお客様からも熱い声援が飛んでいました。

 

  そして、この「日本トーター杯」、S級を制したのは、 松岡貴久選手(熊本・90期)。  S級特進後4ヶ月にして初V達成となりました。

 松岡選手はとても人なつっこい性格で、 前検日から色々話してくれました。

  昨年12月の前橋のレインボーカップで決勝進出を決め、 初のS級入り。  昇級後4回優出があり、「順調ですね」と声をかけると、 「実はそんなことないんですよ」と、 思わぬ返答でした。

 「S級とA級では、特に上に行くほど流れが違いますね。(僕の) 余裕が無いから、 流すところも流せないし。追い込み選手も脚がある人が多いから、気が抜けないですね。」

 「あと、調子が悪いわけではないと思うんだけど、 以前より車が進まないというか、 なんだか体がキツイ感じがする。自分のタイミングで仕掛けても残らないんですよね。」 と、 話していました。

 「戦い方としては、A級の時よりも先行主体になってますね。 後ろの(選手の)重圧かな(笑)。 先行基本で持っていって、後は流れで。」

 「特進して次の目標は、ヤンググランプリ、それから、今年地元熊本で開催される全日本選抜に出たい」 と、眼を輝かせて話してくれました。

 

  迎えた決勝は、中団4番手からの捲り勝負、 後ろの大量落車もありましたが、最後は先行した荻原尚人選手との一騎打ちを制し、S級初Vを飾りました。

 実は松岡選手は、四日市バンクは2回目の登場。

 前回、初の四日市は2005年の12月で、その時はA級初V! そして、今回はS級初Vと、 共に四日市では初Vを達成。つまり四日市では優勝しかないことになります!!

  表彰式で、そのことを知ったお客様からは、「7月には (四日市)記念もあるし来いよ~!」と、 暖かい声援が飛んでいました。

  四日市では、 来年はサマーナイトフェスティバルの開催も決定していますし、 これからも好相性バンクでの松岡貴久選手の活躍、 楽しみにしています!


三重支部選手紹介 その1 上田国広(89期)

 皆さんこんにちは。谷友梨子です。

 

  私の念願だった、三重支部所属の選手を紹介していくコーナーを今回からスタートさせたいと思います! ! その名も『 三重支部選手紹介 』!! (何のひねりもないそのままのタイトルですが…)。
  不定期更新にはなりますが、これから徐々に順不同で、三重支部所属の選手の素顔を紹介していきます。
  1回目は、先日の四日市ナイターA級で優勝した、上田国広(うえだ くにひろ)選手(89期)です。  

    優勝‥。
 競輪選手は誰もがこの二文字の栄光を目指し、毎日毎日地道な苦しい練習を積み重ね、 戦いの場にやってきます。
 でもようやくの思いで手にした「優勝」も、選手にとってその至福の時はその日、一日だけのもの。喜びも束の間に、 またその次の日から次のレースに向けての練習が始まります…。
 4月2日から行われた「四日市競輪ベイサイドナイトレース・オールナイター開幕戦」。  このA級戦の覇者となったのは、地元この四日市がホームバンクの上田国広選手(89期・A1)。
 優勝した翌朝にバンクを訪れると、仲間たちと黙々と周回練習を重ねる上田選手の姿がありました…。
 今開催、連日人気に応え、2着・1着で捲っての勝ち上がり。そして圧倒的な人気を集め、 お客様から熱い声援が飛んだ決勝戦。
 高橋和也選手(愛知・91期)に前を任せてのレースでしたが、 中部連携がうまく決まらずバックではごちつき絶対絶命。3コーナーでは7番手あたりでしたが、そこから落ちついて立て直し、 大外追い込んでの優勝!!
 「作戦は特に無く、高橋選手任せのレースだった。優出メンバーを見て、 これは優勝できるかなとは思ってはいたけど、さすがにバックではもう駄目かと思った」と上田選手。
  2004年12月富山以来、2年4ヶ月ぶり2回目のVで、師匠の田中邦輝選手(62期・S2)曰く、 「待ちわびた優勝…」。上田選手も「ホント嬉しいです」と、待ちわびた、そして地元初優勝の喜びを噛みしめていました。
 「師匠や練習仲間の先輩からは、競走では自分のレースをしろ、と言われています。自分も、 レースでは自信を持って力を出し切れるよう、また、今回の決勝のように後方に置かれる展開になっても、 『とにかくあきらめない』という思いで臨んでいます。」
 「相手に、コイツは何をするかわからない、と思われるような選手になりたい、展開によっては、 先行も含め何でもやっていきますよ。今の目標としては、とにかくS級に早く上がりたい。ただ、年頭に失格があって。でも、 失格があっても昇級してる人もいるし…、頑張るしかないですね」

 お兄さんの上田裕和選手(86期・S2)の影響を受け競輪界へ。 デビューしてすぐに骨折というアクシデントもあったようですが、ようやくS級に手が届きそうな位置まで駆け上がってきました。
 実は先月3月は、四日市勢は優勝ラッシュで、その中で初優勝の選手の名前だけを挙げてみても、 練習仲間の先輩、古田義明選手(79期)がS級で、また後輩の浅井康太選手(90期)もS級、柴崎俊光選手(91期) はA級で、それぞれ初Vと活気づいています。
 これは上田選手にとってはいい刺激になっていることでしょう。
 また、先輩の情報によると、上田選手は最近、お気に入りの新車を購入したとか…(笑)。 色~んなものを原動力に、目指せS級!!
 そして、また明日からも練習練習の毎日が続きます。でも、「練習は嘘つかない」って聞きますから…。

デイレースラストのFⅡ戦(3月26日~28))

こんにちは。谷友梨子です。

 ふくらみ始めた桜のつぼみが開花を待つころの、3月26日から3日間にわたり、四日市競輪では、 デイレースラストのFⅡ戦が開催されました。 

 その記念すべき(?)開催を制したのは、安部達也選手(埼玉・88期)。


 レースは、吉田健市選手(愛知・87期)が、地元の坂元洋行選手(88期)-中村光吉選手(60期)を引き連れてのジャンガマシ! これには深~訳が。1月名古屋の決勝戦で、坂元選手が先行し、番手の吉田選手が優勝。吉田選手自身2度目のVを飾っていました。 そんなこともあり、「今度は坂元に」と、吉田選手は、ジャンからメイチで先行しました。


 ところが、レースでは中部の思惑通りとはいかず、4番手を確保した石川雅望選手(群馬・91期)が、中部二段駆けをさらに捲りきりました。 このマークの安部選手がきっちり追い込んでの優勝!完全Vのおまけつきでした。

 安部選手というと、師匠は太田耕二選手(59期)ですが、「今は、伊藤公人さんのところに修業にも行ってます。脚よりも、 むしろメンタルな部分がデカイですね!以前のように凡走で終わることがなくなりました!」とのこと。最後までレースを諦めない、 という姿勢が、話の随所から伝わってきました。その甲斐あって、今回完全優勝となりました。


 来期はS級復帰が決まっていますが、ご本人曰く「多分、僕、ビリでのS級昇級ですよ」と。しかし「ビリでも嬉しいですよ!」 と満面の笑みでした。前回のS級では、勝ち星を挙げられずA級降級となりましたが、今度はメンタル面が一回りも二回りも成長したはず! 来期S級復帰後の安部選手には注目です。

 

 その決勝で先行した吉田健市選手。前検日に興味深いお話を聞くことができました。


「僕が選手になったキッカケ。それは、学生時代に平塚で見た、太田耕二さんと久松昇一さんのレース」その2選手のかっこいいレースにしびれ、 競輪選手になろうと思ったそうです。
「いつか一緒に走りたいなぁと思ってましたが、太田さんとは、デビュー戦の準決勝で一緒になったんですよ。レースでは、(僕が) ひん曲がりましたよ(笑)。」


「久松さんとはなかなか走れませんでした。でも今回、デビュー5年目で、初めて久松さんと同じ配分になったんですよ! 最終日の最終レースで当たりたいですね!」その表情は、少年のようでした。
 その対戦は、最終日を待たずに、準決勝で実現。久松選手は、小島壽昭選手(神奈川・52期)の番手回り。吉田選手は、 その南関ライン相手に先行し、見事逃げ切りました。


 レース後吉田選手にお会いすると「いや…。(久松さんと)会話できなかった…」とのこと。やはり、憧れの選手を目の前にすると、 なかなか話せないものなのですね。 選手になるキッカケって、いろいろありますが、いつかは「吉田さんを見て選手になろうと思った」 と語る少年が現れるかもしれません。

 

 今回は安部選手と吉田選手を取り上げました。内容は違いますが、先輩レーサーから受けた(受けている)影響は大きいようです。
 競輪は、人が走るからおもしろい!ときにはこんな目線でレースを見ると、違った楽しみを発見できるかもしれませんね。


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