こんにちは。実況の立野純です。
6月も中旬。ナイター競輪では、スタッフの出勤が1時半ごろですが、 これは一日のうちで最も暑い時間帯に近いころ。必然的に、出勤時の挨拶は「暑いねぇ~」が多くなる季節です。でも、今から言ってては、 7~8月は乗り切れません。できれば言わずに済ませたいもの…とは思いつつ、言ってしまいます。
前回の開催から約3週間。『第3回伊勢茶杯』がFⅠ戦として、 6/14~16の日程で実施されました。
(『伊勢茶杯』 ということで、場内にはこんなノボリが)
ここでは今節出走した選手から2選手を。
まずはS級から、高城信雄選手(兵庫・77期)を。
高城選手と言えば、ついこの前までは上位陣に交じって互角のレースをしていましが、 おととしの全日本選抜を最後にGⅠの舞台からは遠ざかり、一時期はFⅠ予選回りになるほど低迷。しかし、2月奈良記念では、 敗者戦とは言え3連勝するなど、近況は徐々に復調傾向。本来のスピードが戻りつつある印象です。
四日市には、今年3月にも出走。このときは、予選を快速捲りで快勝!準決勝でも「これは捲りきった! 」という勢いでしたが、厳しいブロックをもらって失速し8着。最終日も8着に終わっていました。あれから3か月、 再び四日市ナイターに登場です。
「(3月四日市では)残り2日はふがいなかったですね…」
ただ、ひところを思えば、「徐々によくなってきていると思うし、 感触も悪くない」と、手応えは感じている様子です。
「練習では、まだまだ納得できない部分もあるけど、タイムだけを見れば出ているし、 だいぶ手応えは掴んできています」
しかしプロは『結果を出してなんぼ』の世界。そのためか、近況の成績には決して満足はしていません。
「いくら調子がよくなっても、結果を出さなければ意味がない。 しっかり結果を出して、自信につなげていきたいですね」
『結果を出して、自信につなげる』-この言葉が、お話を伺っている中で何度か出てきました。 ここで満足している訳にはいかない、そんな気持ちの表れのようにも感じました。
「びわこですか?えぇ、それを目指して頑張るんで!」
完全復活なれば、本来はこの時期、高松宮記念杯(GⅠ)を走っている選手。来年のこの時期は、 FⅠではなくびわこの舞台に戻っていることでしょう。
今度はA級から、楢原由将選手(福岡・94期) を取り上げましょう。
楢原選手は三重県初出走。これまで西日本中心のあっせんだったので、 中部のファンには馴染みが薄いかもしれません。
昨年7月に佐世保でデビュー。今年2月広島でチャレンジ戦9連勝を果たし、 2班特別昇班を決めました。9連勝で特進を決めてきた選手には、ファンの期待が大きくなるのは当然のこと。
しかし、昇班後は準決勝が壁に。予選でも取りこぼすことがあり、 思うような結果は出ていない印象です。そんな近況を尋ねてみると、
「近況ですか?悪いですね!(←即答)全然ポカリを配ってないです。もらってばっかりです(笑)」
「上(2班)に上がったときから、弱気になっていた部分がありました。『今の力で、 上に上がってもいいのかなぁ』という感じでした」
楢原選手自身は「弱気になっていた」と話していました。が、見方を変えれば、自信過剰にならず、 冷静に今の力を客観的に見ることができているとも言えるのではないでしょうか。
「脚の差は、そこまでないと思うんですけど、あとは自分に負けているんでしょうね。 思い切りのあるレースをしないといけないと思います」
持ち味や戦法について、聞いてみました。
「持ち味ですか?…(少し考え)…ないです!(笑)」
(「えぇ???」っと、改めて聞いてみると)
「どちらかと言えばスピード系ですね。でも、 押さえ先行もやってます。チャレンジ戦のときは、捲り、カマシが多かったんですけど、上がったときに師匠から『押さえて駆けるのも、 取り入れた方がいい』と言われました。ひとつの戦法にこだわらないようにしています」
今節は、予選で果敢にカマシて行ったものの、後ろが離れて別線がハマる展開になってしまい4着。 準決勝勝ち上がりはなりませんでした。しかし、敗者戦では2連勝!最終日選抜戦では、 人気は上位実績ある鷲田幸司選手(福井・92期)に集中しましたが、7番手からの鋭い捲り追い込みで粉砕! スピードを遺憾なく発揮しました。今回は3日間とも、正攻法から引いてのカマシ、捲りでしたが、 押さえ先行も交えた自力戦で、今後も着実にランクを上げていきそうな予感がします。
さて、今月の四日市ナイターは、この後中6日でFⅡ戦、 さらに中3日でまたすぐにFⅡ戦が組まれています。本格的なナイターシーズン到来です。ぜひ本場、場外、そして電話・ ネット投票でお楽しみください!