谷岡博行V(大阪・58期) 2010年3月2日~4日

 こんにちは。 BBライブスタジオ担当の谷友梨子です。

                 

 今シリーズは、Kドリームスカップ (FⅡ)。 2010年3月2日~4日の日程で行われました。

 

 優勝は、谷岡博行選手(大阪・58期)。

            

                                  (優勝後、検車場で)

 コンスタントに決勝入りしていた谷岡選手でしたが、「ここ2~3場所は、 落車もあってよくなかった」と話すとおり、3場所連続決勝シートを逃しており、 今回は久々の選抜スタートになってしましまいました。しかし、連日いい伸びを見せて決勝入り。

 決勝は後方8番手におかれる展開でしたが、 そこからがすごかった!4コーナー、 後方内から直線で大外へ持ち出した谷岡選手が、 直線矢のように伸びて、昨年9月富山以来、 半年ぶりのVゴールとなりました。

 

 谷岡選手は、「決勝は、 白崎君が強気に攻めてくれるみたいなので、任せます」と、  崎芳典選手 (福井・86期) に前を任せての競走。

            

 「決勝は、 谷岡さんの前。先手のハコを狙う感じで、後手を踏まないように」

 

 ラインはおおむね2つに分かれての戦い

 森川大輔選手(岐阜・92期)と関根彰人選手(福島・ 94期) による2分戦に。

       森川大輔選手

   「決勝は、行けるところから仕掛けていきたい。自分はダッシュが持ち味。 相手の関根君は、自分と似ているタイプかなぁと思います」

 

     関根彰人選手 

 「僕は、どちらかと言えばダッシュ型です。去年の終わり頃から、 調子は上がってきています。決勝は、 力の出し惜しみをしないように。工藤友樹さん(青森・81期)が付いてくれるのは心強い。自分が一番若いので、風を切って頑張ります」

 

 自力かと思われた白岩大助選手 (埼玉・84期)は、「北日本の3番手」とコメント。

                          

 主導権はどちらがどんなペースで握るのか? またここに、「番手基本」 とコメントした白崎選手-谷岡選手の近畿コンビが、 どう絡んでくるのかが見所となりました。

 レースは、関根選手がジャン前押さえ先行。番手の工藤選手の位置に白崎選手が追い上げ競り勝ちましたが、 このとき谷岡選手はすでに位置を阻まれ中団に(最終バックでは8番手に)。

 これを見ていた森川選手が、 1コーナー7番手からの捲り。マークの近藤幸徳選手(愛知)が付いて行けない出脚、 スピードでしたが、 先行していた関根選手が自らブロック!

 4コーナー、内を突いた白崎選手が、 一瞬抜けるかに見えましたが、 逃げた関根選手の粘りは強靭! ブロックされた森川選手もしぶとく伸びる…とここに、大外から伸びたのがピンクの勝負服! 後方内から直線で大外へ持ち出した谷岡選手が、直線伸びて、 9車横に広がった接戦のゴールは自力若手2人をタイヤ差捕えてVを飾りました

           

 優勝インタビューでは、

 「去年の暮れに落車して、 調子がしばらく悪かったんですけど、今回はフレームなどを戻して良かったです。 決勝は、 ちょっと白崎選手と離れてしまいましたが)、白崎選手が3番手から2番手に追い上げた時、 付いていこうか、間に一人(白岩選手が) いたので、入っていいのか迷いました」

 「後方になりましたが、届くと思いましたか?」と訊いてみると、 「 (即答で)思いました!」とニッコリ。

              

 「7月には、またS級に上がれるので、これからもちょっとでも上を目指していきたい。 今日は遅くまで、 ありがとうございます。これからも競輪界がどんどんよくなるように、 今後もどうかよろしくお願いします」 と話していました。

              

 優勝後の検車場では、「(8番手におかれたけど) 諦めないで踏んで良かった」 と満面の表情。

 

 谷岡選手は、大阪の北摂地域を中心とする練習グループのリーダー。 練習仲間は、多田司・河元茂・ 小林祥晃・肥後尚己・陶器一馬・浦野良満・坂本匡洋・坂本佳憲選手など。 「若いのが頑張ってくれてるから、引っ張ってもらってますよ」 と優しい笑顔で話します。

 

 しかし、ひとたび競走を離れると、めちゃめちゃノリのいい、 自分を犠牲にしてまでも笑いを取るタイプ(笑)。

 前検日には、「練習仲間の多田司さんと2人で車で来たよ。 髪の毛の対象的な2人がね(笑)」

 

 確かに…、何がどうとは言いませんが…対象的です。

 そんな2人にカメラを向けると、先輩の多田選手が、ご自慢の長髪を谷岡選手の額に乗せ、

           

            (これは、 検車場でのシーンです。念のため)

  「谷岡~!(髪型がキマっていて) お前久々にカッコええわ~!」と一言。 大笑いしていた仲のいい2人でした。

  こんなノリノリの多田司選手(大阪・51期)ではありますが、 「今回は、谷岡と2人で、 『成績も賞金も半分ずつな(気持ち的なこと)』」と言いながら来たんだけど、初日は事故棄権。 やってきた練習が初日敗退で終わっしまって虚しかったよ」と帰りに肩を落としていました。普段はとても真面目な、 秋山智幸・坂本佳憲・ 坂本匡洋選手の師匠でもあります。

 こんな谷岡選手、 多田選手中心にまとまっているチームワーク抜群の北摂グループの選手の活躍にもこれから期待が集まります!

 

 重倉高史選手(富山・95期)

            

 ダッシュ力は95期トップクラス。「上に上がって通用する為には先行で勝たないと」 いう意思のもと、今シリーズも連日、 鐘からの先行策。「僕、バックで捲られたことは、(今まで)2回しかないんですよ」と、 とにかく積極的な攻めを貫いています。

 近況コンスタントに決勝進出を果たしているんですがまだ優勝が無く… 、あともう一歩の位置に。 とにかく負けん気の強い重倉選手。 いつも、いい意味での強気の発言も聞かせてくれる頼もしい若手選手です。

 「僕、車が好きなんですけど、今回は代車で来ました。 その代車のタイヤがパンクしちゃって」と苦笑しながら、タイヤを見せてくれた重倉選手。「普段乗っているのは、シボレーコルベットです。 車いじりが大好きで、タイヤとブレーキとかを換えたりとかしています」と、 若者らしい表情も覗かせていました。

 

 「何やら楽しそうだったので…」

             

 選手売店の前でたむろってる集団に近づいていってみると…

          

 これからの競輪界を担ってくれるかもしれない…いえ、間違いなく担ってくれる(!)、 94期の新鋭レーサー君たちの集まりでした。

 伊藤将志 (愛知)、関根彰人(福島)、泉谷直哉 (兵庫)、内田玄希(東京)選手

売店に売っているカップコーヒーを手に仲良く談笑中。検車場では、 同期が集まって話し込んでいる姿をよく見かけます。

 

 藤田真選手(兵庫・89期)

              

 カマシ主体に積極的な攻めを見せている藤田選手。今期降級。 降級後は2回のVがあります。

 「降級してからは、よかったり悪かったりですね。もうちょっと安定しなきゃダメですね。 前回びわこの優勝は、前々にも踏めて感じはよかったですよ」

初日特選は、「コマ切れは、 あまりいいイメージがないですね…」とは言っていましたが、捲って快勝でした。

 

「自転車物色中…?!」

                

 出走表を片手に、何やら怪しげに(笑)自転車をジロジロ見ている人物が。

 誰かと思ったら…

               

            白崎芳典選手(福井・86期) じゃないですか~?!

 「はい。僕、人の自転車を見るのが大好きで。次(に買うのは)、 どれにしようかなあなんて思いながら見てるんです(笑)」とのこと。

 前回四日市登場時は、準決勝で無念の失格。 「今回来たら、その同レースに走っていた選手が2人もいて、ちょっとビビりました」 と苦笑していた白崎選手でしたが、 今回は俊敏な立ち回りで決勝入りを果たしていました。

 

 今回、チャレンジレース、1・ 2班戦でアベック優勝の期待が懸かっていた岐阜コンビ。              

             

           森啓選手(96期)・森川大輔選手(92期)

 決勝は、森選手は2着(チャレンジ)、 森川選手は3着(A級)と敗れましたが、その強さからファンの方の圧倒的な支持を集めていました。

 

  森川大輔選手(岐阜・92期)は、

             

 自慢のダッシュ力活かした捲り、カマシが痛烈な選手。 前回四日市登場時は選抜スタートでしたが、近況は特選スタートに定着。同県の同世代の選手と切磋琢磨して、どんどん力をつけてきました。

 「今、 決まり手は『逃:1 捲:5』ですが、理想の数字ではないですね。 本当は、逃・捲を半々くらいにして、バックも10本ちょっとは欲しいですね」

 2月の松山では1・ 2班戦初Vも達成し、「お祝いに、 数人のメンバーで海鮮料理を食べに行きました!もちろん、僕のおごりです!」と、自慢して…はいませんでしたが、 楽しそうに話していました。ちなみに、趣味は、ロックを聞くことだそうです。

 

 森啓選手(岐阜・96期)は、

             

 「僕、ナイターは初めてなんです!地脚タイプで、自分の持ち味を発揮できるように心がけています。 最近は、 後ろを取らせてくれないレースもあるので、そこは割り切って、前を取ってのカマシも増えてきましたね」

 4/18に武雄で行われるルーキーチャンピオンレースの出場も決まっている森選手。 「今は、 それに向けて頑張っています」と生き生きとした表情でした。

 「今、西野カナ(歌手)にハマッています」という森選手。 競走前のアップも西野カナさんの曲を聞きながら行っているそうですよ。

 

 中川武志選手(奈良・60期)

              

 若手相手でも自力で互角に渡り歩くベテランレーサー。今シリーズは3日間、 バックを取る競走をみせていました。メンバーに応じての先行、捲りの、自力に徹する攻めを見せています。

 

 泉谷直哉選手(兵庫・94期)

             

 ダッシュ型ではありますが、押さえ先行基本に戦っています。

 今期は、初の1・2班戦ですが、「 (1場所に1回くらいは)1着が取れているので、何とか頑張れそうです」と笑顔を見せていました。

 趣味は、「草野球とフットサルですね、最近はあまりできていないんですけど」

 

  「先輩からのアドバイス」

          

 初日特選終了後、連携していた、 森川大輔選手にアドバイスをする近藤幸徳選手(52期・愛知)。

 近藤選手は、 若手がいれば追い込みに回りますが、 前なら依然若々しい自力勝負を見せています。 お隣の愛知県の選手ですが、 四日市は、 062月以来、4年ぶりの登場です!

          

 検車場に持ち込んでいる近藤選手愛用の「木のイス」には、「幸徳」 と、しっかりと名前が刻まれていました。

 

 岡田和義選手(富山・52期)

            

 初日は、今年初勝利。また今回は、昨年1月四日市以来、 1年2か月ぶりの決勝入りを果たしてきました。決勝は7着と終わりましたが、「近況、 どんな展開でも勝てずでずっと悪かったけど、ようやく感じが掴めて来ましたよ」と、ホッとしたような笑顔を見せてくれた岡田選手。

 帰り支度の岡田選手のカバンを見ると、「北斗の拳」 のシールが2、3枚きれいに貼られていて…、「あ。北斗の拳好きなんですよ。何か、競輪と似ているような気がして」 と、ポツリ。

 そういえば以前に、北斗の拳の漫画本を山のように抱えて、「明日の競走のイメトレ、 イメトレ♪」と宿舎に帰っていった選手がいたのを思い出しました。

 北斗の拳ファンのあなた、いかがですか?「競輪」と「北斗の拳」って似てますか??

 

 白岩大助選手(埼玉・84期)

             

 決勝は自力ではなく、北ラインの3番手を選択した白岩選手。「今は自在から追込みへ。 これからは、追い込みとしての走りを勉強していきたいですね」

 強力な捲りというイメージもある白岩選手ですが、「それもA級での話ですから。僕ももう30歳だし、 来期はS級ですから通用しないですよ」と、冷静に自分を見ているようでした。

 

 そして、白岩選手の先輩、飯田威文選手(埼玉・67期)

             

初日特選と決勝は、練習仲間の後輩、白岩選手に前を任せての競走でした。 「公私ともに仲も良くって、弟みたいにかわいく思っているんですよ」と、飯田選手。

 「四日市はいつ振りですかねぇ…?久しぶりですよ。四日市は、Vのバンクなんですよ(937月=約17年前)。前は、 宿舎も古かったんですよ(笑)」

 ※ちなみに、今の宿舎は平成7年1995年)2月に完成。したがって、 飯田選手が来たのはそれより前ということになります

 「近況は、 あまり調子はよくないですね。乗り方を変えたり、いろいろ試行錯誤はしているんですけど…。さらに上を目指すために、 ぺダリングやフォームを見直していますが…(ちょっと悩んでいる様子)。 今回は新しいフレームを持ってきました。練習でも使っていないので、ぶっつけ本番です」

  決勝後は、 「白岩と一緒の車で2人で来たんですけど、決勝は(成績)がよくなかったし、帰りの車は長いな~(苦笑)。 次回来る時はもっと強いとこを見せますね」と、検車場を後にした飯田選手でした。       

 

 今出隆選手(石川・75期)

            

 2月の広島決勝では、カマシた國枝洋成選手(岐阜)マークの競走で、 3コーナー番手捲りでV078月佐世保以来、 2年半ぶりの優勝を飾っていました

 「広島の優勝は、2年半ぶり。國枝君が頑張ってくれたおかげです」と、とても嬉しそうな表情でした。

 

 國枝洋成選手(岐阜・86期)

           

 近況、赤丸急上昇なのが、体格を活かした果敢な攻めが持ち味の國枝選手。 昨年の決勝入りは1回のみだったのに、今年に入ってからすでに3回決勝入り。近況は、予選→選抜スタートに定着してきました。

 今シリーズは初日で敗退となりましたが、「減量で体がしぼれてキレが出てきたことも(好調の要因の) 一つかなあ」と話す、國枝選手。昨年、 きっちりとした食事制限で筋肉を落とすことなく、18キロの大幅減量に成功。 選手間でも話題になっていました。

 趣味は、パソコンの組み立て。パソコンの部品を買って組み立てるのが好きなんだそうで。すごい!    

 

   「帽子とコートがお似合いでした♪」           

               

           工藤友樹選手(青森・81期)

 帰りの検車場で一枚撮らせてもらったところ、「スリムに撮って♪」 とクレームが出ましたので、めいっぱい「引き」のアングルで撮らせていただきましたが、工藤選手いかがでしょう?!

             

 四日市は実に9年ぶりの登場。「今回は、うまくレースを運べています。絶好調です」 という言葉どおり、動きよく決勝入り。来期はS級復帰も決まっています。

 では、青森までお気をつけて!

 

               谷友梨子

         次回も四日市競輪にご期待ください。

 


3/2~4 Kドリームスカップ(FⅡ)より

 こんにちは。実況の立野純です。

 

                   

 

 あっと言う間に冬季ナイターも終了し、季節はもう春3月!場内のショーケースは、 ひなまつりバージョンになっていました。

 

             

 

 ちょっと光ってわかりづらいので、右の角度からもう一枚。

 

             

 

 このショーケースは、特別観覧席入口付近にあり、いつも季節にちなんだデコレーションで、 私たちの目を楽しませてくれます。また、このケース内のテレビでは、民放かNHKを放映しています。もう少ししたら、 車券を買って発走を待つ間、「ここでプロ野球観戦」というお客様も増えそうな気がします。

 

 

 さて今回は、3月2日(火)から4日(木)の日程で、Kドリームスカップ(FⅡ) が行われました。集まったのは北日本から中近のA級メンバー。元S級の実力者から、 これから上を目指す若手まで入り混じった、見どころの多い開催だったように思います。本場のお客様には、昼間はダービー、 夜は生のレースをお楽しみいただきました。

 

 

 ここでは、今節出走した選手の中から、 前検日お話を伺った選手の何人かをピックアップしてお届けしましょう。

 

 まずは1・2班戦から、内田玄希選手(東京・94期)

 

             

 

 内田選手の師匠は、高橋大作選手。同期同門の鈴木雄一朗選手、屋良朝春選手とともに、 切磋琢磨の日々を送っています。今回四日市初出走ですが、追加配分。「追加は4日前、山梨で合宿しているときに入りました。 追加は来るかなと思っていましたよ」とのことでした。

 

 「タイプ的にはカマす方が得意ですが、 今は先を見据えて押さえ先行でやっています。それは師匠にも言われていて、『先行して競走を覚えろ』とも言われています。 屋良もユーイチローも、押さえ先行でやっていますしね。最近は、だいぶ落ち着いて走れるようになってきましたよ」

 

 ここに入る2節前の地元京王閣戦では、1・2班戦初の決勝進出も果たしていました(2・3・⑧)。 が、本人は納得していない様子…。

 「決勝は、後ろに浦山(一栄)さんが付いていたので、行かなきゃいけないのに、何もできなくて…。 悔いが残る内容?そうですね」

 

 前回の佐世保では、準決勝惜しくも4着で決勝進出を逃したものの、初日と最終日はいずれも連絡み。 ここに来て好ムードです。

 

 そんな内田選手のデビューは、おととしの7月。昨年後期(7月)に、2班昇班となったのですが、 決してここまで順調に来ている訳ではありません。

 「おととし12月の前橋で落車して、鎖骨をやっちゃいました…。落車した後、手術をしたのですが、 それからずっと肩にプレートが入っています。今でも、少し痛みや違和感はあります。でも、決心して抜くことにしました。 4月にプレートを抜く手術をします!」

 

 現状は予選から中堅クラスに留まっているものの(ちなみに今節は、初の選抜シードでした)、 その原因は明白。内田選手の巻き返しは、まだまだこれからです。

 

 

 このあとはチャレンジ戦から。まずは雨谷一樹選手(栃木・96期) ※『あまがい』と読みます。

 

             

 

 作新学院高時代から名の知れた存在となっていて、3年前のアジア選手権(タイ)、 男子ジュニアスプリントでは、『雨谷2位、深谷知広3位』という記録も残しています。

 プロデビューは昨年7月の大宮。今節は、中部地区初出走です。

 

 「ダッシュタイプで地脚は全然ない…ですが、 押さえ先行でやっています。(押さえ先行は)一番の王道ですから。それで上がっていかないと、 上に行っても通用しませんから」

 

 まだ優勝こそないものの、決勝にはコンスタントに乗っている近況です。

 「近況の成績ですか?う~ん…、50点くらいですかねぇ…。自分のペースで駆けられれば、 残れる自信はあるんですけど、相手のペースで脚を使ったり、自分の動きができなかったときは、あまりよくないですね」

 「自分の競走をさせてもらえないときはよくないので、 もっと落ち着いて走れたらいいなと思います。レース中、あせっちゃうことも随分ありますね」

 

 直前の小田原では、別線にカマされ準決勝8着敗退。しかし今節準決勝では、 押さえ先行策から人気ラインを封じての逃げ切り勝ち!決勝は単騎のハンデもあり、結果を残せませんでしたが、勝ち上がり段階では、 先行で力のあるところを見せてくれました。

 

 写真のジャージは「先輩からいただいた」と言う、07年宇都宮東西王座戦(GⅡ)でのもの。 いつかは、自分が掴んで後輩にプレゼントする日が来ることでしょう。その前に、まずはチャレンジ戦初Vですね(時間の問題でしょう)。

 

 

 今節のチャレンジ戦も、96期生に注目が集まりましたが、 その中でも優勝候補筆頭に押されていたのは、森啓選手(岐阜・96期)

 

             

 

 公式発表では、身長164cm。小柄ですが、そんなハンデは全く感じさせない積極先行で、 ここまで優勝を量産しています。

 

 「地脚タイプで、自分の持ち味を発揮できるように、 いつも心がけています。押さえて駆けるか、前を取れば突っ張るか、捲るか…。最近は、後ろを取らせてくれないレースもあるので、 そこは割り切って、前を取ってのカマシも増えてきました」

 

 この四日市戦の2節前。2月頭の佐世保戦には、6連勝で参戦。予選、 準決勝も1着で勝ち上がりましたが、決勝は3着で2班特進ならず。ホームから一気にカマしましたが、同期の佐藤博紀選手(岩手) に捲られました。

 「特進は意識しました。けど、(佐世保決勝は)HB取っての3着で、 自分の力が足りなかっただけです。あせって上に上がるよりは、着々と力を付けていきたいなと思います」

 

 来月(4/18)武雄競輪場で行われる、ルーキーチャンピオンレースの出場権もすでに得ています。

 「今は、そのルーキーチャンピオンに向けて頑張っています。 最初は出場することが目標でしたが、出られることが決まったので、今度はいい着を取ることを目指して、頑張っていきたい。 並びはまだ決まっていませんが、いずれにしても中部で決まるのが、一番いいですね」

 ルーキーチャンピオンは、中部からは深谷知広選手と、西村光太選手も出場予定。 かなり強力なラインになることは間違いなさそうです。

 ただ、そのレースも通過点にすぎません。

 「次の期には、S級の点も目指していきたい

 キッパリ、そう語ってくれました!

 

 そんな森選手の今節。期待どおりに逃げ切り連勝で決勝に勝ち上がり、決勝でも当然1番人気。 その決勝でも先行しました。が、結果は2着。

 

 

 その森選手を、決勝で破って優勝したのはこの選手でした!

 

             

 

 竹村勇祐選手(秋田・96期)です。

 

 前検日には、森選手と談笑するシーンが見られたものの、ライバル心はメラメラ(?)。「森が (佐世保で)特進していれば、今節チャレンジの得点トップは僕だったのに…」とも(笑)。

 

 中部地区出走は、今回が初めて。まだまだ西のファンには馴染みも薄いので、 持ち味をアピールしてもらいました。

 「ダッシュタイプで、カマシ、捲りが得意ですね。 押さえて駆けるのも、苦手意識はないんですが、最後ちょっとタレちゃいますね…。最近の成績ですか?予選では自分のレースができているんですけど、準決勝の内容がイマイチですね」

 

 そう語る竹村選手に、今の課題を挙げてもらいました。

 「課題は“思い切り”ですかね。今の決まり手が『逃:8 捲: 7』ですけど、この割合を『7対3』くらいにはしたいですね」

 

 さて、今節のチャレンジ決勝。95期が4車、96期が3車勝ち上がった、 乱戦は避けられないメンバーとなりましたが、人気は前述した森選手が1番人気。優勝を決めた竹村選手は対抗人気となっていました。

 連日先行していた森選手が、決勝も先行。ここに金子浩貴選手(京都・95期) がまず捲り上げましたが、これを見た竹村選手が、2コーナー後方からの捲り上げ。金子選手は不発に終わりましたが、 竹村選手は4コーナーで森選手を捕え、そのまま押し切りVゴールへ!(2着が森選手)

 

 レース後は、

 「ん~、思っていた展開ではなかったんですけど…。結果オーライでしたね」

 と語っていました。今回は『逃げ、捲り、捲り』での完全Vとなりましたが、本音は「逃げをもう1本」 というところでしょうか???いずれにしても、まだまだ伸びる選手には違いありません。

 冬場は茨城に冬季移動して、街道中心に乗り込んでいるそうですが、春を迎えれば、 また地元で汗を流す日が続きます。今後の成長にも期待です。

 

 

 冬季ナイターは終わったとは言え、3~4月は、突然寒くなる日が必ずあるもの。また、 お天気が変わりやすい季節でもあります。ちょっとした防寒具と、折りたたみ傘を用意しておけば、この時期のナイター観戦は万全?

 次節は今月24日(水)からのFⅠ戦。引き続き、四日市ナイターをお楽しみください。


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