こんにちは。谷友梨子です。
ふくらみ始めた桜のつぼみが開花を待つころの、3月26日から3日間にわたり、四日市競輪では、 デイレースラストのFⅡ戦が開催されました。
その記念すべき(?)開催を制したのは、安部達也選手(埼玉・88期)。
レースは、吉田健市選手(愛知・87期)が、地元の坂元洋行選手(88期)-中村光吉選手(60期)を引き連れてのジャンガマシ!
これには深~訳が。1月名古屋の決勝戦で、坂元選手が先行し、番手の吉田選手が優勝。吉田選手自身2度目のVを飾っていました。
そんなこともあり、「今度は坂元に」と、吉田選手は、ジャンからメイチで先行しました。
ところが、レースでは中部の思惑通りとはいかず、4番手を確保した石川雅望選手(群馬・91期)が、中部二段駆けをさらに捲りきりました。
このマークの安部選手がきっちり追い込んでの優勝!完全Vのおまけつきでした。
安部選手というと、師匠は太田耕二選手(59期)ですが、「今は、伊藤公人さんのところに修業にも行ってます。脚よりも、 むしろメンタルな部分がデカイですね!以前のように凡走で終わることがなくなりました!」とのこと。最後までレースを諦めない、 という姿勢が、話の随所から伝わってきました。その甲斐あって、今回完全優勝となりました。
来期はS級復帰が決まっていますが、ご本人曰く「多分、僕、ビリでのS級昇級ですよ」と。しかし「ビリでも嬉しいですよ!」
と満面の笑みでした。前回のS級では、勝ち星を挙げられずA級降級となりましたが、今度はメンタル面が一回りも二回りも成長したはず!
来期S級復帰後の安部選手には注目です。
その決勝で先行した吉田健市選手。前検日に興味深いお話を聞くことができました。
「僕が選手になったキッカケ。それは、学生時代に平塚で見た、太田耕二さんと久松昇一さんのレース」その2選手のかっこいいレースにしびれ、
競輪選手になろうと思ったそうです。
「いつか一緒に走りたいなぁと思ってましたが、太田さんとは、デビュー戦の準決勝で一緒になったんですよ。レースでは、(僕が)
ひん曲がりましたよ(笑)。」
「久松さんとはなかなか走れませんでした。でも今回、デビュー5年目で、初めて久松さんと同じ配分になったんですよ!
最終日の最終レースで当たりたいですね!」その表情は、少年のようでした。
その対戦は、最終日を待たずに、準決勝で実現。久松選手は、小島壽昭選手(神奈川・52期)の番手回り。吉田選手は、
その南関ライン相手に先行し、見事逃げ切りました。
レース後吉田選手にお会いすると「いや…。(久松さんと)会話できなかった…」とのこと。やはり、憧れの選手を目の前にすると、
なかなか話せないものなのですね。 選手になるキッカケって、いろいろありますが、いつかは「吉田さんを見て選手になろうと思った」
と語る少年が現れるかもしれません。
今回は安部選手と吉田選手を取り上げました。内容は違いますが、先輩レーサーから受けた(受けている)影響は大きいようです。
競輪は、人が走るからおもしろい!ときにはこんな目線でレースを見ると、違った楽しみを発見できるかもしれませんね。