萩原操・51期(三重支部選手紹介・その4)

  こんにちは。谷友梨子です。

 

 三重県の選手を紹介する、「三重支部選手紹介」

 4回目は、萩原操選手(51期・松阪)。

   

                     写真提供・廣田浩選手(64期・三重)

 三重を長年引っ張っているS級レーサー。44歳のベテランでありながら、差し・ 捲りの威力は若手顔負けのものがあります。

 デビューして7ヶ月で、特進してS級に上がり、 以来ずっとS級をキープ。長年S級の座を維持するというのは、やはり日々の並々ならぬ努力があってのこと。しかし、 普段は決してそれを表に出さない、いつも笑いの輪の中心にいる気さくな選手です。

 「40歳を超えた今は、 今年と来年が同じであることが、成果が出ていることだと思う。維持できるのが向上。その為に、いかに日々の誤差を小さくするか」と、 萩原選手。

 

 現在、選手生活25年目。どんな思いでここまでやってきたのでしょう、また、 今どんな思いでレースにのぞんでいるのでしょうか…。

 

 「俺らの若い頃は、本命を背負った先輩を死にものぐるいで引っ張るだけが仕事。だから、 特別競輪に行ったって何にもおもしろくなかった。一次予選なんて勝ったこと無かったし。先輩の為に駆けるだけ駆けて、初日はいつも大きな着」

 「でも、それが嫌だとかそういうことではなく、それがごく当たり前のことだった。 敗者戦だけは好きに走れって言ってもらえたけど」

 「 その死にものぐるいで駆けて作った脚のおかげで、 今こうして自分がまだ頑張れていると思うけどその時はやっぱり辛かった…

 

 そんな思いの中、デビューから4年が経って…。

 「24歳の時、初めて記念を取ることができた(昭和63年・ 富山37周年記念前節)」

 

 「決勝には中部から3名。愛知の2人、美行さん (高橋美行さん・33期・引退)今泉ゲン (今泉元嗣選手・55期)と、俺が勝ちあがって」

 「その時美行さんが、『(いつも前で頑張っているんだから)、 今泉の後ろはお前がまわれ』と、番手を譲ってくれた。 愛知の二人の間に入って、番手捲りでの優勝」

 「本当に嬉しい優勝だった。 4年間一生懸命やってきたことは間違いじゃなかったと思った。100回辛いこと、 しんどいことがあっても、こんなことしてくれるんや。こんな嬉しいことがあるんだって…

       

  萩原選手の話は続きます。

 「選手もやっぱりみんな、 今後、 競輪界はどうなるんだって思ってる。でもお客さんも、例えば、死にものぐるいで後ろのために駆ける選手がいて、『あいつ、 あそこまでやってるんだ』って、そんなふうに思ってもらえるレースをしたら、感動してくれるんやないかな」

 「選手って夢を与えていると思う。ゴールまで一生懸命走るのは、自分の為でもあるけど、 お客さんの為でもあると思う」

 

 「お客さんってありがたいよ。車券で俺を買ってくれて、100回のうち1回でもいいこと (的中や大穴)があったら、『操さんに儲けさせてもらったんや』って俺に話しかけてもくれる。でもさ、結局は99回負けてるのに…。 有り難いよな」

 「最近思うんや。1着取れるのは、自分だけの力じゃない。競輪はギャンブル。 萩原操が1着に来ると思って買ってくれている、お客さんの(見えない)力が作用して、 引っ張ってくれて勝ててるんじゃないかって。自分だけの力ではあかんところもあると思う」

   

                               (左端先頭が萩原選手)

 「地元の選手が地元で頑張る。そうしたら、『萩原操が決勝に乗ってるんか。じゃあ、 祝儀で1000円買っておくか』なんて思ってくれる人がいるかも。地元選手が頑張れば、やはり盛り上がるし、売り上げも上がると思う」

 

 地元というと…、以前このブログにも書きましたが、萩原選手は意外にも、 地元ホームの松阪で記念・B級・A級の優勝はありますが、準記念(FⅠのS級) の優勝だけがないのです。「とにかく、これだけは何としても取りたい!」と、以前から聞いていました。

 「今までそのことは他の選手には言ってなかったんだけど、(谷さんが) ブログに書いたこともあって後輩に言ったら、『え!?操さん本当ですか!?』ってみんなビックリしてた。 周りにも気を遣わすし早く取りたいなあ」

 

 「たかだか準記念やけど、獲ったら…。俺、泣くかもな…」

 

  今でも若手と五分に渡り合う萩原操選手。近々,必ずやホーム松阪での優勝を成し遂げて、その待ちに待った喜びの涙を私達に見せてくれることでしょう!

 

*なお、9/30(9/19~21開催分)のブログにも萩原操選手のお話を掲載していますので、 そちらも併せてご覧ください

 


« 第35回中部地区プロ(10月10日) | メイン | 高谷敏史V(青森・91期)11/20~22 »

プロフィール


カレンダー