こんにちは。BBライブスタジオ担当の谷友梨子です。
四日市競輪開設57周年記念、 泗水杯争奪戦が2008年8月17日~20日の日程で行われました。
この大会を制したのは、四日市がホームバンクの新鋭、21歳の柴﨑淳選手(91期) 。記念初Vです!
四日市記念は、2回目の出場。昨年(7月)はS級昇級初戦が地元記念で、 自分の力が出せず一次予選敗退となりましたが、それから1年後、一回り大きくなってこの記念を制しました。
91期の中では、この記念制覇は1番乗りです!
初日特選は、ホームからのカマシ先行で6着 (番手の山口幸二選手が1着)。
二次予選では、ジャンからの押さえ先行で2着。 (中部でワンツースリー。井上昌己選手を下しました!)
そして、正念場の準決A11レース。
10レースを走った、先輩の浅井康太選手が敗れ‥。柴﨑選手も思うところがあったのでしょう。 直後の選手紹介で並びを見せた後は、脚の感じを確かめるように1人ダッシュを見せ、「やるぞ!やらなくちゃ!」 といったかなりの気合がこちらの方にも伝わってきました。
そして発走。ホームではマークの鈴木幸紀選手との連携が外れ、そこから単騎での捲り。 外に浮いてしまうのではとかなりヒヤッとしましたが、4コーナーで武田豊樹選手を捲り切り、 1着で準決勝戦をクリアーしました。
レース後は、「驚きました!!」と目を真ん丸くさせ、柴﨑選手本人が、 自分のレースぶりに一番驚いていたよう‥。
前検日。
解説の井上茂徳さんと
「今節の目標は決勝進出だったけど、まさか決勝に乗れるとは思ってなかったので嬉しいです。脚は、 日に日に軽くなっています。決勝は挑戦者なので、相手は関係ない。積極的に、力を出し切る競走をします」と話していました。
そして迎えた決勝。選手紹介時に大粒の雨が落ちましたが、 その雨もすぐに上がり、レースの頃には、コーナー部分がほぼ乾いたコンディションとなりました。
昨年の中部地区プロで
レースは、武田豊樹選手、石橋慎太郎選手、 柴﨑淳選手にラインができての3分戦。渡部哲男選手が単騎。
赤板前から石橋選手が上昇しますが、武田選手がジャンから突っ張り先行。結局、 周回中と同じ形で最終周回に。 すんなり4番手を回った柴崎選手が、2コーナーからスパート。3コーナーで武田選手を捲りきりました。
今節デキの良かった山口幸二選手が番手から追込むかに見えましたが、柴崎選手がそのまま押し切り、 優勝。
2着に山口幸二選手。

岐阜の支部長として、公務・競走と多忙な毎日
武田選手マークから追込んだ神山雄一郎選手が3着となりました。
四日市は記念を4回取っているゲンのいいバンク
優勝した柴﨑選手は、レース後、1周周ったところで、ファンの大きな歓声に迎えられ、 高々とガッツポーズ!
敢闘門では、地元選手に迎えられ、祝福の胴上げとなりました。 テレビ画面を通して、同県の先輩・小西誠也選手の「でかした~!!」というお褒めの言葉(笑)も聞こえてきました。
優勝インタビューでは「まさか優勝できるとは思ってもいませんでした。決勝は挑戦者という思いで、 思いっきりいこうと思っていました。(2コーナー)の踏み出しも抜群で良かったです。今後は、 GⅠでも活躍できるように、これからも頑張って練習していきます。4日間ありがとうございました!」と、 眼を輝かせて話していました。
レース直後、解説の井上茂徳さんは、 「落ち着いた走りでしたね。なんか、21歳の新人とは思えないですねえ」と、とコメント。まさしく、練習の時のように落ちいついていて、 軽々と一捲り!
優勝後、検車場で
柴﨑選手に、優勝後検車場で話を訊くと、ゴールした瞬間、「あっ!やっちゃった!」 と思ったそうです。
この言葉だけを聞くと、「記念優勝を軽々しくそんなふうに思うな」 と思われるファンの方もいらっしゃるかもしれません。しかしこれは、失うものは何もない「挑戦者の立場」、 21歳の柴﨑選手だから出てきた素直な気持ち。1年後、2年後、10年後‥、の柴﨑選手からは二度とこの言葉は出てこないでしょう。
今年の春頃、「鳴り物入りで競輪界に入ったのに低迷してるね~」 と言われていた柴﨑選手を目にしたことがあります(当の本人は、もう忘れているかもしれませんが‥) 聞いた瞬間、何故か私の方が悔しくて (笑)。力・素質はあるのに、なかなかうまくレースに活かせない、柴﨑選手なりの葛藤はあったことと思います。
地元の選手が四日市記念を制したのは、46周年(平成9年4月) の前節に松岡彰洋選手、後節に田中邦輝選手がV、以来となります。地元ファンの皆さんも、 それ以来のこの瞬間を待ちわびていたのではないでしょうか。
これからの三重を背負う期待の新鋭の1人が、頭角を現しだしました!もちろん、 柴﨑淳選手の戦いはまだ始まったばかり。これから幾多の困難・焦り・プレッシャーと、様々なものが待ち受けていると思います。
しかし、いくら力があっても、この「優勝という栄冠」を手にできるのは、 参加選手99人の中でただ1人。柴﨑選手はその誰もが憧れる「栄冠」をしっかりと手にし、これからの希望に満ちた1歩を踏み出しました。 そしてこの優勝は、三重の先輩選手にとってもいい刺激になったのではないでしょうか。
自転車を降りた柴﨑選手は、まだまだあどけない表情をした素朴な21歳の青年です。
記念の3日前。バンク練習の合間のひとコマ。手に持っているのは、クワガタの餌!
この柴﨑選手のスタート・記念優勝の瞬間に立ち会えたことを私はとても嬉しく思っています。 おそらくファンの皆様も‥。
柴﨑淳選手、優勝おめでとうございます!!これからも、 ビッグな夢に向かって大きく羽ばたいて下さい!!
それでは、ここからは前検日の選手の表情をご覧下さい!
村上義弘選手(京都)
次走は、向日町記念。「ここで手応えをつかみたいですね」
引地正人選手(秋田)
引地選手というと、眼鏡がトレードマーク!しかし、前検日に会うと眼鏡が無く‥。
「春の欠場中(あっせん停止)に、 視力回復の手術をしてよく見えるようになりました。これまでは、色でレースを見てて、「あ! 赤い選手が来た!」っていう感じでしたけど、今じゃ選手の表情まで見えますからね」
「カマしてくる選手は『グワッ!』って力が入っている顔をしてますけど、 追い出しをかけてくる選手は、そんなに力が入ってないですし」
「でも、怖い顔をしているので『来るっ!』て思ったら、実は追い出しだった‥ なんてこともあるんですが(苦笑)」
上田裕和選手(三重)
秋山智幸選手(大阪)
浅井康太選手(三重)
2日目の優秀戦(フォーリンカップ)で、先行逃げ切りで1着。 (優秀戦1着は自身初)。表彰式では、「明日も頑張れよ~」と大声援。いつも、「康太~!」と、 ファンの方にとても人気があるのがこの浅井選手です。
寛仁親王牌から手応えも良く、この地元記念では決勝進出、優勝と期待も高まりましたが、 準決勝で敗退。
しかし浅井選手にとっては、この大会、様々なものを学び、吸収する場となったのではないでしょうか? 近いうちに、必ずまたチャンスは訪れるはず!
1歩1歩着実に力を付け、マーク陣からも信頼のある浅井選手。 これからの戦いにもますます注目が集まります!
大江美行選手(愛知)
吉田敏洋選手(愛知)
石橋慎太郎選手(静岡)
四日市は7月のサーマーナイト以来。サマーナイトは、人気を集めながらも初日に落車‥。しかし、 「5月の四日市ナイター(FⅠ)では優勝もしており、印象は悪くないバンクです」
今大会は、「連日、体が重い」と言いながらも、決勝進出。 今年は優勝5回と、「今までにない快進撃です」と石橋選手。勢いは、止まりそうもありません。
志村太賀選手(山梨)
山本貴士選手(石川)
松尾淳選手(岐阜)
「四日市は斡旋も多く、走り慣れたバンク。その利を生かしたいですね」
「最近先行できていない」と話していましたが、 初日は持ち味発揮の粘りを見せて1着でクリアーしていました。
鈴木幸紀選手(三重)
自身初の、記念2日目優秀戦に進出。チャンスを生かしたいところではありましたが、準決勝で敗退。
練習熱心でいつも競輪場にいるのがこの鈴木選手。努力を実らせ、来年はぜひ決勝へ!
渡部哲男選手(愛媛)
8月の小松島記念を制覇。涙の表彰式が印象的でした。「ホッとして、 辛かった時のことを思い出して、感極まってしまいました」
「やっと戻ってきて。今好調のこのチャンスを逃さず、行けるところまで行きたいですね」
この頭(↓)を見ただけで誰だか分かったあなたはかなりのマニアです!
ヒントは「吉牛(よしぎゅう)」。
牛丼が好きというわけではなく、普段の行動が牛みたいだからと、 先輩の山口幸二選手にニックネームをつけてもらいました‥。
正解は、吉村和之選手(岐阜)。競輪場での声援は、ぜひ「吉牛! 」と、ニックネームで呼んでください!
稲川翔選手(大阪)
一丸安貴選手(愛知)
田中孝法選手(福岡)
同期(91期)に、静岡の田中孝彦選手が。「孝法」と「孝彦」。 そう!一字違いなんですよね。
共に今期からS級入りで、訊けば、「そうなんですよ。よく間違えられるんですよ。どこかの競輪場で、 新聞 (か、何かのチラシ)に、僕の名前で、孝彦選手の写真が載っていたことがありました(苦笑)。 もちろん本人同士は仲も良いからいいんですけどね」
「僕も覚えてもらうように競走でアピールしないとね」
高橋雅之選手(千葉)
甘いマスクではありますが、競走に対する意欲は厳しく強気。「負けん気も強いし、 怪我も怖くありません。中団にこだわる競走をしていきたいですね」
柴崎俊光選手(三重)
手に持っているのは、売店のドリンク。ドリンクCMのポスターのように、 茶目っ気たっぷりにポーズを取ってくれました。
「 『 俊光も飲んでいる!』というキャッチコピーで売り出そうか?」と訊くと、 「そんなの誰も買いませんよ!」と笑っていました。
ホーム戦の記念は初!初日は一気のカマシ先行で2着。最終日は意地を見せて1勝。 連日気合の入った競走を見せていました。
91期の新鋭。まだまだこれからです! 「頑張れ!俊光!」
四日市記念は、地元の柴﨑淳選手が優勝という最高の形で幕を降ろすことができました! 連日場内にはたくさんのお客様にお越しいただきました。皆様、本当にありがとうございました!