初めまして。四日市で実況を担当させていただいています、立野純です。 ナイターになる少し前からの担当ですので、もう7年くらいになるかと思います(ナイター初開催は、2002年10月7日。 ちなみにこのときの優勝は有坂直樹選手でした)。とてもそんなに月日が流れているとは思えないのですが…。時が経つのは早いものです。
さてこのたび、四日市競輪のHPが、リニューアルされました。これを機に、 私もコラムを書かせていただくことになりました。実況席から気になった選手や、気がついたことを、 思うがままに書かせていただこうと思いますので、よろしくお願いいたします。
今シリーズは新期に入って最初のFⅠ開催。A級上がりのフレッシュな顔ぶれが参戦するのも、 新期ならではのものがあります。
その中で、今回私が注目したのは、東京の90期、朝倉佳弘(あさくらよしひろ) 選手。
これまで東日本のA級戦を走っていたこともあり、中部から西には、まだまだ馴染みがありません。 90期ながら、決まり手を見ると、マーク以外はまんべんなく付いています。そんな朝倉選手に、前検日にお話を聞くことができました。
「何をするのか分からないのが、僕の持ち味です!」
セールスポイントについて尋ねたところ、出てきたのがこの言葉です。
「流れの中で何でもどんどんやって行きたい。緩めばカマすこともあるし、ヨコへも動いていきたい。 とにかく、ラインにとって有利になれば!」
朝倉選手は、おだやかな表情をしていますが、その表情からは想像できないほど、 タテにもヨコにも厳しいレースを見せてくれます。車券を握りしめるファンの方にとっては、 仮に着外に終わっても、最後まで紙くずにならない走りをしてくれるとも、言えるのではないでしょうか。
今シリーズ。予選では後ろ攻めからの押さえ先行。原真司選手に捲られ7着に沈みましたが、 2日目には真価発揮!自力2車の争いのところ、うまく内を突いて竹内公亮選手の番手を捌き、 直線抜け出し1着。最終日は5着に終わりましたが、常に好位をキープする運びを見せていました。
実況していると、「あれ?この選手、どこから突っ込んできたんだろう?」「いつに間に、 好位置にもぐり込んだんだろう?」ということがたまにあります。朝倉選手の動きも、油断していると見失ってしまうかもしれないような (今回は、幸いそのようなことはありませんでしたが)、そんな選手の一人かもしれません。次に実況するときも、 心してかからねばなりませんね(笑)。
ホームバンクは京王閣。京王閣と言えば、昨年後閑選手が移籍したことでも話題になりましたが、 その後閑選手には「本当にやさしくしていただいています。勉強になります」と。
まだまだS級戦は始まったばかり。「まずS級に定着することが目標。そして、 少しでも上のレースで走れるようになりたいです」と。今度四日市に来るときは、どんなレースを見せてくれるのか、とても楽しみです。
四日市は、GⅢ以上を除いて、オールナイターの競輪場になりました。正直、 「冬の夜はお客さまに来ていただけるのかな?」と、不安な部分もありましたが、実況席から見る限り、そんな心配は無用でした。 特に若いお客さまの声援が、普段より多いように思います。外は寒くても、ファンの皆さんの熱い声援で、レースを盛り立てて下さい! 今後もどうぞよろしくお願いします。