こんにちは。実況の立野純です。
今回は8月の記念以来の本場開催。ナイターとしては、 約1か月半ぶりの開催でした。さすがに、これだけ間が空くと、気候も随分変わりました。昼間はまだわずかに暑さ (とは言っても、夏と比べたら、かなり和らいでいましたが)も残っていましたが、朝や夜は冷え込みました。いよいよ、秋本番です。
そんな中、9/23~25の日程で、FⅡ戦の『Kドリームスカップ』 が開催されました。東は関東、西は九州までの選手が集まった開催。 今回は89点持っていても選抜回りになってしまうくらいの、好メンバーが揃いました。
(前検日、 10時半ごろの検車場前。まだ選手の姿はほとんど見られません)
当然、前期S級レーサーがズラリと顔を揃えたシリーズではありましたが、制したのは、 優勝経験もS級経験もなかった窪田陽介選手(滋賀・90期)。いつ優勝してもおかしくないくらいの力はつけてきていましたが、 実力者を抑えての逃げ切り勝ち!今後、ますます目が離せなくなる選手であることは間違いありませんね。
さてここでは、1・2班戦、チャレンジ戦から1人ずつピックアップしたいと思います。
まずチャレンジ戦からは、片岡迪之選手 (岡山・93期)。
バンク練習を終えた後、お話を伺いました。いい汗をかいていましたが、
「バック向かい風が強かったですね~。この風だったら、ちょっとキツイですね~」
と、ちょっぴり泣きのコメント(笑)。
成績を見ると、バックも多くつけて、積極的なレースが目立ちますが、捲りも決まっています。
「脚質ですか?僕のこと、ダッシュ型と言う人もいれば、 地脚型だと言う人もいるんですよ。まぁ、どちらかっていうことはないですね」
と、周りの評価も二分しているよう。バランスの取れた脚質と言えそうです。
四日市に入るまでの優勝回数は6回。その中には、夏場の8連勝というのもありました。 特進王手をかけながら、8月大垣決勝で5着。2班特昇とはなりませんでした。
「あのときは、ムチャクチャ(特進を)意識しましたよ! 捲りに構えすぎて、失敗しました…」
ちなみにこの決勝戦では、別線が押さえに来たところを引きましたが、 最終的には後方で内に被る最悪の展開。捲りを繰り出すこともできず終わってしまいました。悔しい内容ではなかったかと思います。
特進は逃しましたが、もちろん目指すはさらに上で活躍すること。
「来期は2班に上がります。早く上(1・2班戦)で走りたいです! 」
力強く、そう言い切ってくれました!
ところで片岡選手というと、克巳選手(42期)を父に持つ2世レーサー。ここに入る前の防府戦は、 親子あっせんでした。そのことを振ると、
「親子あっせんは、防府で3回目だったんです。実は、 次の福井もそうなんですよ!だから次で4回目!多いでしょ!」
デビューして9か月少々で4回です!そんなにあったとは、私もびっくりしました!
「親子あっせんでも、親からいろいろ言われることは全然ありません。でも、 周りからいろいろ言われるので、それがやりにくいですね…」
と、苦笑ぎみに語ってくれました。確かに私もこうして突っ込みましたから、これも 『周りからいろいろ言われる』に入るのでしょうか(笑)。克巳選手は、長年トップクラスで活躍した名選手。 そんなお父さんを超える日が来ることを期待して、今後の上での活躍にも注目です。
続いて1・2班戦からは、中田博之選手 (富山・88期)を取り上げましょう。
中田選手は、前期S級。ただ、前期は1勝もできずに、今期降級。以前のS級戦のことを思えば、 ファンとしては物足りない戦歴に映ります。ただ、この四日市に入る前の地元戦では、降級後初めて、初日選抜戦で白星を挙げていました (4番手からの捲り追い込み)。この間、ギアを試行錯誤していたようです。
「降級後7走(びわこ→高松→福井初日まで)は、4倍のギアを掛けてみましたが、 僕には合いませんでした。その後、だんだん落していって、 前々回の岸和田最終日からの4走は3.69で走りましたが、 これがすごくよかったんです!」
「ただ、今回は新しいフレームを使います。これがどう出るか…ってとこですね…」
「近況ですか?よかった頃の出脚はあります。ただ、座ってからがよくない。練習でも、 半周のタイムは出ていますが、1周になるとタレてしまう。だから実戦でも、粘れていないんですね」
『期待半分、不安半分』…といった感じに見えた前検日でした。
今回ギアは、前回同様3.69。話に出た「新フレーム」がどうかでしたが、選抜→準決勝を突破し、 降級後初めて決勝進出を決めました。連日、鋭い出脚を活かした捲りでの勝ち上がり。ただ、着は5→3着。 捲りきるものの、末の粘りを欠いてのものでした。
決勝進出を決めた後のインタビューでは、
「フレームの特性がよく出ている。初速の伸びがいい。けど、逆に後半スカスカする」
とコメント。やはり、末の粘りのは満足していない様子でした。
その決勝戦では、窪田陽介選手にカマされ7着に終わった中田選手。しかし、 再浮上の足がかりにはなった開催ではなかったでしょうか?本来は、もうひとつ上のクラスで走れる選手。 S級で久々の白星を挙げる日は、そう遠くはないはずです。
さて、次回開催は10月下旬。25日、土曜日が初日のシリーズです。お休みの方は、 ぜひ本場に足をお運びください!