こんにちは。実況の立野純です。
あっと言う間に冬季ナイターも終了し、季節はもう春3月!場内のショーケースは、 ひなまつりバージョンになっていました。
ちょっと光ってわかりづらいので、右の角度からもう一枚。
このショーケースは、特別観覧席入口付近にあり、いつも季節にちなんだデコレーションで、 私たちの目を楽しませてくれます。また、このケース内のテレビでは、民放かNHKを放映しています。もう少ししたら、 車券を買って発走を待つ間、「ここでプロ野球観戦」というお客様も増えそうな気がします。
さて今回は、3月2日(火)から4日(木)の日程で、Kドリームスカップ(FⅡ) が行われました。集まったのは北日本から中近のA級メンバー。元S級の実力者から、 これから上を目指す若手まで入り混じった、見どころの多い開催だったように思います。本場のお客様には、昼間はダービー、 夜は生のレースをお楽しみいただきました。
ここでは、今節出走した選手の中から、 前検日お話を伺った選手の何人かをピックアップしてお届けしましょう。
まずは1・2班戦から、内田玄希選手(東京・94期)。
内田選手の師匠は、高橋大作選手。同期同門の鈴木雄一朗選手、屋良朝春選手とともに、 切磋琢磨の日々を送っています。今回四日市初出走ですが、追加配分。「追加は4日前、山梨で合宿しているときに入りました。 追加は来るかなと思っていましたよ」とのことでした。
「タイプ的にはカマす方が得意ですが、 今は先を見据えて押さえ先行でやっています。それは師匠にも言われていて、『先行して競走を覚えろ』とも言われています。 屋良もユーイチローも、押さえ先行でやっていますしね。最近は、だいぶ落ち着いて走れるようになってきましたよ」
ここに入る2節前の地元京王閣戦では、1・2班戦初の決勝進出も果たしていました(2・3・⑧)。 が、本人は納得していない様子…。
「決勝は、後ろに浦山(一栄)さんが付いていたので、行かなきゃいけないのに、何もできなくて…。 悔いが残る内容?そうですね」
前回の佐世保では、準決勝惜しくも4着で決勝進出を逃したものの、初日と最終日はいずれも連絡み。 ここに来て好ムードです。
そんな内田選手のデビューは、おととしの7月。昨年後期(7月)に、2班昇班となったのですが、 決してここまで順調に来ている訳ではありません。
「おととし12月の前橋で落車して、鎖骨をやっちゃいました…。落車した後、手術をしたのですが、 それからずっと肩にプレートが入っています。今でも、少し痛みや違和感はあります。でも、決心して抜くことにしました。 4月にプレートを抜く手術をします!」
現状は予選から中堅クラスに留まっているものの(ちなみに今節は、初の選抜シードでした)、 その原因は明白。内田選手の巻き返しは、まだまだこれからです。
このあとはチャレンジ戦から。まずは雨谷一樹選手(栃木・96期) 。 ※『あまがい』と読みます。
作新学院高時代から名の知れた存在となっていて、3年前のアジア選手権(タイ)、 男子ジュニアスプリントでは、『雨谷2位、深谷知広3位』という記録も残しています。
プロデビューは昨年7月の大宮。今節は、中部地区初出走です。
「ダッシュタイプで地脚は全然ない…ですが、 押さえ先行でやっています。(押さえ先行は)一番の王道ですから。それで上がっていかないと、 上に行っても通用しませんから」
まだ優勝こそないものの、決勝にはコンスタントに乗っている近況です。
「近況の成績ですか?う~ん…、50点くらいですかねぇ…。自分のペースで駆けられれば、 残れる自信はあるんですけど、相手のペースで脚を使ったり、自分の動きができなかったときは、あまりよくないですね」
「自分の競走をさせてもらえないときはよくないので、 もっと落ち着いて走れたらいいなと思います。レース中、あせっちゃうことも随分ありますね」
直前の小田原では、別線にカマされ準決勝8着敗退。しかし今節準決勝では、 押さえ先行策から人気ラインを封じての逃げ切り勝ち!決勝は単騎のハンデもあり、結果を残せませんでしたが、勝ち上がり段階では、 先行で力のあるところを見せてくれました。
写真のジャージは「先輩からいただいた」と言う、07年宇都宮東西王座戦(GⅡ)でのもの。 いつかは、自分が掴んで後輩にプレゼントする日が来ることでしょう。その前に、まずはチャレンジ戦初Vですね(時間の問題でしょう)。
今節のチャレンジ戦も、96期生に注目が集まりましたが、 その中でも優勝候補筆頭に押されていたのは、森啓選手(岐阜・96期)。
公式発表では、身長164cm。小柄ですが、そんなハンデは全く感じさせない積極先行で、 ここまで優勝を量産しています。
「地脚タイプで、自分の持ち味を発揮できるように、 いつも心がけています。押さえて駆けるか、前を取れば突っ張るか、捲るか…。最近は、後ろを取らせてくれないレースもあるので、 そこは割り切って、前を取ってのカマシも増えてきました」
この四日市戦の2節前。2月頭の佐世保戦には、6連勝で参戦。予選、 準決勝も1着で勝ち上がりましたが、決勝は3着で2班特進ならず。ホームから一気にカマしましたが、同期の佐藤博紀選手(岩手) に捲られました。
「特進は意識しました。けど、(佐世保決勝は)HB取っての3着で、 自分の力が足りなかっただけです。あせって上に上がるよりは、着々と力を付けていきたいなと思います」
来月(4/18)武雄競輪場で行われる、ルーキーチャンピオンレースの出場権もすでに得ています。
「今は、そのルーキーチャンピオンに向けて頑張っています。 最初は出場することが目標でしたが、出られることが決まったので、今度はいい着を取ることを目指して、頑張っていきたい。 並びはまだ決まっていませんが、いずれにしても中部で決まるのが、一番いいですね」
ルーキーチャンピオンは、中部からは深谷知広選手と、西村光太選手も出場予定。 かなり強力なラインになることは間違いなさそうです。
ただ、そのレースも通過点にすぎません。
「次の期には、S級の点も目指していきたい」
キッパリ、そう語ってくれました!
そんな森選手の今節。期待どおりに逃げ切り連勝で決勝に勝ち上がり、決勝でも当然1番人気。 その決勝でも先行しました。が、結果は2着。
その森選手を、決勝で破って優勝したのはこの選手でした!
竹村勇祐選手(秋田・96期)です。
前検日には、森選手と談笑するシーンが見られたものの、ライバル心はメラメラ(?)。「森が (佐世保で)特進していれば、今節チャレンジの得点トップは僕だったのに…」とも(笑)。
中部地区出走は、今回が初めて。まだまだ西のファンには馴染みも薄いので、 持ち味をアピールしてもらいました。
「ダッシュタイプで、カマシ、捲りが得意ですね。 押さえて駆けるのも、苦手意識はないんですが、最後ちょっとタレちゃいますね…。最近の成績ですか?予選では自分のレースができているんですけど、準決勝の内容がイマイチですね」
そう語る竹村選手に、今の課題を挙げてもらいました。
「課題は“思い切り”ですかね。今の決まり手が『逃:8 捲: 7』ですけど、この割合を『7対3』くらいにはしたいですね」
さて、今節のチャレンジ決勝。95期が4車、96期が3車勝ち上がった、 乱戦は避けられないメンバーとなりましたが、人気は前述した森選手が1番人気。優勝を決めた竹村選手は対抗人気となっていました。
連日先行していた森選手が、決勝も先行。ここに金子浩貴選手(京都・95期) がまず捲り上げましたが、これを見た竹村選手が、2コーナー後方からの捲り上げ。金子選手は不発に終わりましたが、 竹村選手は4コーナーで森選手を捕え、そのまま押し切りVゴールへ!(2着が森選手)
レース後は、
「ん~、思っていた展開ではなかったんですけど…。結果オーライでしたね」
と語っていました。今回は『逃げ、捲り、捲り』での完全Vとなりましたが、本音は「逃げをもう1本」 というところでしょうか???いずれにしても、まだまだ伸びる選手には違いありません。
冬場は茨城に冬季移動して、街道中心に乗り込んでいるそうですが、春を迎えれば、 また地元で汗を流す日が続きます。今後の成長にも期待です。
冬季ナイターは終わったとは言え、3~4月は、突然寒くなる日が必ずあるもの。また、 お天気が変わりやすい季節でもあります。ちょっとした防寒具と、折りたたみ傘を用意しておけば、この時期のナイター観戦は万全?
次節は今月24日(水)からのFⅠ戦。引き続き、四日市ナイターをお楽しみください。