第3回 日本トーター杯(FⅠ)より

 こんにちは。実況の立野純です。

 

                   

 

 春の足音が聞こえるころとなりました。春…と言えば桜!近鉄四日市駅から競輪場へ向かう途中には、 海蔵川(かいぞうがわ)が流れていますが、ここは有数の花見スポットでもあります。

 

 今節の開催は3月下旬でしたが、その開催中に立ち寄ったときは、まだこんな雰囲気。

 

             

 

 出店の支度が徐々にされていましたが、オープンはまだ。

 

             

 

 桜は開花したものの、花見にはまだ早い…といった感じ。

 例年四日市競輪場では、桜の季節に開催があり、 競輪場からその華やかな色を楽しむことができたのですが、今年は桜満開の季節に残念ながら開催なし。よって、 今年は街中で桜を眺めることになりそうです。

 

 

 さて、四日市競輪の年度末開催は、第3回日本トーター杯(FⅠ) 。日程は3月24日(水)~26 (金)。2日目まではお天気も芳しくありませんでしたが (特に初日は強めの雨も降りました)、最終日にはようやく日中青空も広がって、春を感じさせてくれる陽気となりました。

 

 S級戦を制したのは石毛克幸選手(千葉・84期)。前検日には 「近況はマズマズ」と、やや控えめと語っていましたが、シリーズでは川村晃司選手(京都・85期)や坂本健太郎選手(福岡・86期) らを相手に、上位戦での経験値の違いを見せつけた形となりました。位置取り、スピードがともに光った組み立てで優勝。再びビッグでの活躍も、 期待したいところです。

 

 

 さてここでは、今節出走した選手の中から数選手をピックアップしていきましょう。

 

 まずはS級戦から、大西祐選手(香川・91期)を。

 

               

 

 四日市は、おととし5月ナイター以来、2回目の出走となった大西選手。 そのときは予選スタートで5着敗退。

 「ナイターは苦手なんですよ。前に来たときは、4倍のギアで初日に飛んでしまったでしょ」

 と、前回四日市のことも、よく覚えていました。

 

 「あれから、3.85や3.62など、いろいろ試したんですけど、 3.57が一番機敏に動けるし、自分の持ち味を出せるので、3.57に戻しました。 4倍は僕には合いませんでしたね(苦笑)」

 一昔前は、出走表のギア倍数欄を眺めたら、3.57が主流でしたが、今はホントに少なくなりました。 そういった意味では、大西選手は貴重な存在かも(?)。

 

 最近のレースを振り返って、こう自己分析してくれました。

 「僕は、後ろから押さえて駆けるのが『すん~ごい苦手』なんですよ。 誰かのスピードをもらって… というのが得意ですね」

 「ムチャ駆けもしないですね。でも、前回防府の決勝はムチャ駆けしましたよ(赤板突っ張り先行)。 このときは、同期の笹倉(慎也)さんとの2分戦だったんですけど、『意表を突いてやれ!』と思って!たまにはそんなのも見せておかないとね」

 

               

 

 そんな大西選手には、ある発奮材料があります。

 「僕は家を建てるのが夢なんですよ。みんなは、 ベンツのようないい車を買ったりしますけど、僕は大きな家で、ゴロ~ッとするのが夢なんです」

 「もう土地は買いましたよ。実は、今回終わったら、 設計士と建築士が来てくれることになっているんです!5月には結婚も予定しているので、頑張らないと!」

 

 FⅠなら、メンバー次第でいつ優勝してもおかしくないくらいの力は持っているはず!今シリーズは、 初日選抜戦で、ジャンから突っ張って末脚をなくしてしまいましたが(8着)、あと一歩の壁を超えるのは、そう遠くはないと思います。

 

 

 このあとはA級戦から。

 

 四日市では、昨年11月で優勝もある山崎光展選手(京都・93期)

 

             

 

 昨年は11月富山で1・2班戦初優勝。続く四日市、翌月豊橋と、一気に3回の優勝を決めました。が、 今年はここまでまだVなし。初日も選抜回りになる場所もあるなど、“Vラッシュの勢いは…?”という思いを抱く近況での四日市参戦でした。

 が、どうも2月初戦の地元戦の前に急性胃腸炎で体調を崩していたのが、やや響いていたようです。 でも、

 「やっと体調も戻って、練習もしっかりできているので、今は大丈夫! もう頑張るだけですよ!」

 という、頼もしいコメントが前検日には返ってきました!

 

 今年に入ってから、京都は本当に好ムード。特に、村上兄弟の活躍は、 ファンの皆さんの心を熱くしていますよね。

 「京都は、上の方たちが頑張っているので、『こんなんやったらアカン』 って思います。『環境はいい』って、周りからはよく言われます。こんな身近に、いい目標となる先輩がいるので、 もっと頑張らんと!それに、もっと頑張らんと失礼ですしね!」

 

               

 

 捲りも強力ですが、デビューからとにかく積極的に動いている山崎選手。今節ギアは、3.69でした。

 「前は3.71を踏んでいたんですけど、どうも合いませんでした…。 後ろが13枚の方が踏みやすいので、今は3.69(48×13)か、3.77(49×13)をベースにやっています。4倍ですか? 4倍は踏めないですね(笑)」

 

 とにかく取材中「もっと頑張らんと!」「波に乗っていかんと!」 など、自分自身に喝を入れるような、意気込みを感じました。 今年まだ優勝はありませんが、山崎選手にとってA級戦は通過点のはず。先を見据えて、 積極的な競走でまだまだ突っ走ってくれることを期待します。

 

 

 続いて、遠征選手から。初日1Rに登場した小塚慎二選手(北海道・92期) です。※名字の読みは、『こづか』ではなく『こつか』です。

 

             

 

 小塚選手は中部地区初出走。西のお客さんには馴染みの薄い選手ですので、 レーススタイルなどを教えてもらいました。

 「脚質ですか?多分、地脚…ですね。 押さえて駆けることがほとんどです。誰も(スタートで)出なかったら、 前を取ってカマシというのもあります。カマせれば、そっちの方が楽なんですけど、カマせないことが多くて…。 合わされたりすることが多いので、押さえて駆けた方が固いと思っています」

 

 決まり手を見たら、『逃:8 捲:0』。バックも17本付けて、積極的な組み立てを見せています。 ただ、上位戦となると、やや壁があるような感じ。

 「課題は、最初のダッシュですね。そこで出切れば、 もう少し楽に戦えると思うんですが…。スピードに乗らないまま捲られたりもするので、最初のダッシュ力をつけたいですね」

 

 今シリーズは、3日間とも押さえ先行(1・9・3着)。初日は1R予選から登場。その予選では、 ジャン前から押さえて、堂々の逃げ切り勝ち。人気は差し目でしたが、マーク陣を完封して、ラインワンツースリーを決めました。

 

 冬場の練習は、平に移動しているそうですが、「今回が終わったら、地元に戻ります」と。 さらに練習を積んで、先行力に磨きをかけて、今後も積極的な競走で力をつけていくことでしょう。

 

 

 最後にA級からもう一人。小堺浩二選手(石川・91期)。 もう四日市ではお馴染みで、本人も「(四日市は)多いですね。でも、ナイターだから嬉しいですよ」と!

 

               

 

 A級ですが、前期S級でも白星を量産。昨年四日市記念でも、準決Bまで勝ち上がっていました。 今期降級後は優勝3回。大ギア活かした攻めで、A級では常に人気になる選手です。

 

 今回、この写真を撮らせていただいたのは、実に個人的な理由でして…。

 実は私は、京都産業大学の出身ですが(私は、自転車部ではありません)、 そのジャージを発見して嬉しくなったので、文字が読めるように撮影させていただきました!(『KYOTO SANGYO university』と読めるかと思います)

 

 「卒業してから、もう5年になりますね。自転車部では、基本ロード練習。びわこ方面に行ったり、 美山(みやま。京都市より北に位置します)とかにも行ってましたね。友達も多いので、今でもたまに京都へは行きますよ。さすがに、 大学へ戻って自転車に乗ることはないですが(笑)」

 

 今節小堺選手は、99勝で四日市に参戦してきました。当然、初日から100勝を期待されたのですが… 。今シリーズはどうしたことか、8着2本で勝ち上がりに失敗。最終日特選で、カマシ先行から逃げ切って、区切りの100勝となりました。

 

 もちろん、「A級で…」という選手ではなく、S級で活躍してもらわなければ困る選手。 次に四日市に出走するときは、S級決勝を目指して頑張っていただきましょう!(まだ今期あっせんがあるかもしれませんが)

 

 

 これで、21年度の四日市競輪も全日程が終了。新年度は、4月20日(火) からのFⅡ戦が開幕戦です。新年度も、四日市ナイターでお楽しみください!

 

             


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